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2013年3月 2日 (土)

2012年1月の読書 その1

もう三月なのですが。
ドラマの感想に追われて、すっかり遅くなってしまった・・・今クールは大変。

※読書順、敬称略です。

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○読書<新読>   

ばんば憑き 著:宮部 みゆき(新人物ノベルス)
母の遺産―新聞小説 著:水村 美苗(中央公論社)
楚漢名臣列伝 著:宮城谷 昌光(文春文庫)
名妓の夜噺 著:岩下 尚史(文春文庫)

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「ばんば憑き」

江戸で小間物商を営む佐一郎・お志津の若夫婦は、箱根湯治の帰途、雨のために戸塚宿で足止めになった。そして、やはり足止めの老女との相部屋を引き受ける。不機嫌なお志津をよそに、老女の世話を焼く佐一郎。その夜、風の音に混じって老女のすすり泣きで目を覚ました佐一郎に、老女が語り出したのは、五十年前の奇怪な出来事だった…。表題作はじめ6篇を収録。収録の「お文の影」では、『日暮らし』の岡っ引き・政五郎とおでこの三太郎が謎を解き明かす。また「討債鬼」では、『あんじゅう』の青野利一郎と悪童たちが奮闘するなど、他のシリーズの登場人物たちが縦横に活躍する傑作集。 (「BOOK」データベースより)

青野たちの話「討債鬼」は三島屋おちかと出会う前。「あんじゅう」にも登場する行念坊と話だけちらっと出てくる吉乃との出会いが書かれています。
政五郎親分とおでこの登場が嬉しい「お文の影」、タイトルになっている「ばんば憑き」、コロリをテーマにした「坊主の壺」、物の怪と必死に戦う少女を描いた「博打眼」、百鬼夜行と耳袋の話を宮部ワールドで描いた「野槌の墓」。
期待を裏切らない短篇集です。

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「母の遺産―新聞小説」

  

家の中は綿埃だらけで、洗濯物も溜まりに溜まり、生え際に出てきた白髪をヘナで染める時間もなく、もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫がいて、その夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない。ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?親の介護、姉妹の確執…離婚を迷う女は一人旅へ。『本格小説』『日本語が亡びるとき』の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長篇。 (「BOOK」データベースより)

文庫化まで待てず、久しぶりにハードカバーを買いました。

著者の御母堂、水村節子氏が書かれた自伝的小説「高台にある家」。
大変面白い作品で、続きを読んでみたい、でも水村節子氏の年齢を考えると無理かもしれない、と諦めていました。
やはり亡くなられたようです。
本作は水村節子氏と、娘である作者をモデルとした母娘の、ぎりぎりのせめぎ合いが描かれています。

「高台にある家」の後の話は「私小説」「本格小説」のモチーフに使われていて、断片的に推測することができました。
本作は登場人物たちの経歴など、これらの作品の中で一番創作的で、「母の遺産」というテーマに絞り込むために、かなりデフォルメされています。
しかし、母の死を間近にした娘の気持ちは作者の実感かと。

奔放に生きてきた母への嫉妬とリスペクト。
母娘として同じ感性を共有しているが故の反発と共鳴の微妙さは、女性でないと理解しにくいかもしれません。

救いの少ない話ではあるのですが、じめじめしておらず、観念的でもない。

場面転換など、古き良き大衆小説の味わいがあってテンポも良く、一気に読んでしまいました。

作者による「高台にある家」の後書きに、母の作品を本にする苦労と微妙な思いとともに、編集作業が、理由は書かれていませんけれども、かなり切羽詰った状況で行われたことが書かれていました。
本作を読んで「母」の度重なる骨折など・・・仔細が何となく推測できました。

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「楚漢名臣列伝」

秦の始皇帝の死後に勃興してきた楚の項羽と漢の劉邦。楚漢戦争という激動の内乱時代、霸を競う二人に仕え、戦う異才・俊才たちが、天下の流れを見極め己を賭ける。「劉邦は必ず害となります」項羽の軍師として、劉邦を殺すことを進言し続けた范増。劉邦の子のもと前漢の右丞相となった周勃ほか、名臣十人たちの知られざる姿。 (「BOOK」データベースより)

毛色の変わった話が読みたくって衝動的に購入しました。

フィクションの多い三国志より、項羽と劉邦の話の方が好き・・・というよりスーパーマン化された諸葛亮より病弱な張良のファンなんです。三国志の中では悪役にされがちな曹操が一番好きです。
こちらの戦いの方が古い時代なのにも関わらず、「史記」というしっかりした歴史書が残されているので、この時代を元にした小説群は基礎がしっかりしているような気がするのも好みです。
本作は史記にほとんど書かれていない斉の田横など、今まで楚漢戦争を描いた小説には登場しない人物を取り上げていて興味深かったです。

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「名妓の夜噺」

昭和前期から新橋で活躍し続けた名妓に詳細にインタビュー。政財界の要人たちの接待の場、伝統芸能の保存継承の場であった花柳界の知られざる姿を紹介。新橋芸者の一日から「旦那」の実態まで、社交界の“表も奥も”描く、本物の日本文化に触れる一冊。著者が名妓と出会った日々を回想した書き下ろし新章を増補した決定版。(「BOOK」データベースより)

「芸者論」に続いて購読しました。
中核となる「貴代女聞書」がとにかく面白い。昭和の花柳界なんて全く未知の世界なのに、情景が目に浮かびました。
貴重な風俗史としてだけでなく、名妓として昭和を生きた女性の伝記としても読み応えがある作品です。

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