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2012年10月27日 (土)

2012年9月の読書 その2

※読書順、敬称略です。

○読書<新読>   

チューダー王朝弁護士シャードレイク 著:C・J・サンソム/訳:越前 敏弥(集英社文庫)
ソハの地下水道 著:ロバート・マーシャル/訳:杉田 七重(集英社文庫)
日本の歴史をよみなおす(全) 著:網野 善彦(ちくま文芸文庫)

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「チューダー王朝弁護士シャードレイク」

16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の摂政クロムウェルの命により、弁護士シャードレイクはスカーンシアの修道院で起きた殺人事件の真相究明に向かう。彼を待ち受けていたのは曲者ぞろいの修道士や修道院の暗い秘密…。自身を追い詰める劣等感と戦いつつ奔走する彼だったが、やがて自らの信念を揺るがす衝撃の事実が明らかになる。イギリスで大人気のCWA賞受賞シリーズ待望の第1弾。 (「BOOK」データベースより)

英国の純粋時代推理小説が文庫本に訳されることは珍しいので、興味深く読みました。

二番目の妃でありエリザベス一世の母であるアン・ブーリンの処刑の記憶も生々しい、中世から絶対王政へ移行した頃。
日本だと戦国末期、種子島に鉄砲が伝来したくらいでしょうか。足利家最後の将軍であり、信長を苦しめたことで有名な、義昭の兄、義輝が将軍につく直前の、下克上もここに極まれり、という時代です。日本でもこの時代を舞台にした推理小説はないかもしれない。

ヘンリー8世と修道院、すなわちローマ・カトリック教会との確執、クロムウェルの立場を教科書程度に知っているとなお面白いかもしれません。
主人公、シャードレイクがどんな劣等感を持っているかがポイント。冒頭ですぐにわかることですが。

あとがきによると、作者は弁護士だそうで、すでにシリーズ5作目まで発表されており、ケネス・ブラナーによるテレビ化も決まっているとか。

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「ソハの地下水道」

1943年ポーランドの町ルヴフ。加速するホロコーストのもと、地下の下水道へと逃げこんだユダヤ人と、金銭と引き換えに彼らを匿うことになったポーランド人の男ソハ。下水道はまるで地獄のよう、悪臭と暗闇、死の恐怖と闘いながら、彼らは14か月を生きる。忍耐、葛藤、裏切り、絶望、そして希望―極限状況のなかで人間のもちうるさまざまな感情と行動を浮き彫りにした、迫真のノンフィクション。 (「BOOK」データベースより)

第二次世界大戦下、ナチス、ポーランド、ユダヤ、そして地下水道、とくると、どうしてもワルシャワ蜂起を描いたアンジェイ・ワイダ監督の「地下水道」(1956製作)が思い出されます。
小学生の頃にテレビで放映されたのを1度見たきりなのですが、今でも、地下水道に逃れた人々のそれぞれの最後が目に浮かびます。
一番印象に残っているのは、オカリナを吹きながらさ迷っていく狂った青年の姿です。
事実をベースにした話なのが怖くて怖くて。自分があの中のひとりだったら・・・しばらくうなされました。
その後VHS化された時に、あ、あの映画だ、と勇気を出して借りたものの、結局見ないまま返してしまいました。
今、こうしてあの映画のことを書くのも怖いくらいです。

本作は、助かった人々を取材して書かれたノンフイクション・・・つまり、助かった人がいる、ということで、地下水道でどうやって生き延びたか、というサバイバルな物語にもなっており、多少安心して読めました。多少、ですが。
内容は上記解説の通りです。

映画化されて、今は全国を順次単館上映中。近所で上映されるのは来年になりそうです。うう、見に行くかどうか迷うところです・・・

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「日本の歴史をよみなおす(全)」

大転換期・中世。そこに新しい光をあて農村を中心とした均質な日本社会像に疑義を呈してきた著者が、貨幣経済、階級と差別、権力と信仰、女性の地位、多様な民族社会にたいする文字・資料の有りようなど、日本中世の真実とその多彩な横顔をいきいきと平明に語る。ロングセラーを続編とあわせて文庫化。  (「BOOK」データベースより)

網野善彦氏の著書を読んだことがある人なら想像がつくように、年表的な歴史書ではなく、社会構造そのものの歴史について書かれた作品です。

今の日本文化は室町時代から始まっている。ではそれ以前はどんな社会だったのか。
また、室町時代に始まり、戦後しばらくまでおおよそ600年以上綿々と続いた文化が、今、決定的に変わりつつある。それはなぜか。
まず、それまで日常で使われていた道具が消えていき、それとともにそれらの名称も人々の記憶から消えていく。

また「五徳」が出てきても、これもまるで彼らは知らない。
<中略>
牛や馬が働いているも彼らはまったく見たことがない。
<中略>
たとえばトイレにしても、その臭さには彼らはほとんど無縁になっているのだと思いますし、

以上、「はじめに」より抜粋しました。
文中の「彼ら」というのは主に学生たちのことです。

難しいテーマですが、学校での講義を元に書かれているので、硬い単語の羅列になっていません。
ものやわらかい話し言葉なので、何にも知らない自分でも読みやすかったです。

落語に「ごとくごとくで十徳」というネタがありますが、「ゴトクゴトクデジュットク」という音が面白くて覚えているだけで、五徳や十徳がどんなもの知らないままでした。実物を知っていれば、ナンセンスなダジャレギャグをもっと楽しめたと思います。

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