平清盛 #31「伊豆の流人」
1164年、伊豆・蛭ケ小島(ひるがこじま)。そこに18歳に成長した源義朝の子・頼朝(岡田将生)がいた。5年前、清盛(松山ケンイチ)によって流罪となった頼朝はここに流され、家人の藤九郎(塚本高史)とともにひっそり暮らし、地元の豪族・伊東祐親(すけちか・峰竜太)は頼朝を厳しく監視していた。
京の清盛は、日宋貿易実現に向け、朝廷での力をのばして港湾の整備、瀬戸内海の開削などに乗り出そうとしていた。(公式サイト)
前回から3年ほど経ちました。
以下、バラバラと感想をメモっておきます。
相変わらず親子仲の悪い王家。
政治が絡むと余計にややこしくなるんでしょう。利権目当ての取り巻きが派閥を作ってますし。
やる気がある帝だったら、悪名高ききまぐれ者の院に口を挟まれるのは我慢できないことだったかも。政治的なパートナーとしてやりやすい人では絶対にないですから。
また、蓮華王院に行かなかったのは政治的なことだけでなく、人として相容れなかったのでしょう。
このあたりの二条帝の気持ち、及び聡明あったと言う由来を、この時代のことがよくわからないので、もう少し描いてくれても良かったかな、と思いました。
白川院と鳥羽院、鳥羽院と崇徳院の確執のようにドロドロと描かれても困るのですが。(汗)。
後白河院は、かつて自分が拒絶した崇徳院と同じように無聊を囲むことになります。
しかし、後白河院は崇徳院のように自滅しなかった。
鳥羽院と崇徳院の時は和解に動いた清盛ですが、動きませんでした。
それどころか取り持とうとした重盛を叱責します。
あの院に、二条帝の気持ちは通じない、と諦めている・・・つまり、院の人間性に危惧を抱いている。
その気持ちは帝と一緒、ということなのでしょうか。
どちらにしても、後白河院とは距離を保ちたい。
とはいうものの、蓮華王院を献上したりと、ご機嫌取りを忘れない清盛。
若い重盛には父の気持ちも複雑な行動も理解できない。かつての清盛のように。
清盛が帝についたのは、帝が聡明だから、というだけでなく、普通の人だからなのかも。つまり理を持って話せば通じる相手、逆に言うと操りやすい、ということなのでしょう。
大勢の荒ぶる僧を引き連れて帝の弔問に訪れた院を、若き日のように叱責する清盛。
その気持ちの奥にある野望を感じ取る後白河院。
院を追い返す父の姿を見て、何が何でも自分の夢を叶えようとしていることを改めて感じ、ともに修羅の道を歩むことを決意する重盛。
でも、この人、まだ迷うのよね。かつての清盛みたいに。
清盛と後白河院の駆け引きが本格的に始まります。
遊びをせんとや生まれけむ。その一点のみ、協力し合う仲となるのかどうか・・・
画的には面白かったのですが、清盛、帝、重盛の気持ちの描き方に少しオブラートがかかっていたので、わかりにくい部分があったかもしれません。
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池禅尼が大往生を遂げられました。
本当に幸せな時に亡くなられました。
かけつけた清盛に、池禅尼は平家の行く末を託す。さらに頼盛にのみ、平家を絶やさぬように告げて生涯を終えた。(公式サイトより)
そうなんだ、頼盛にのみ、告げたのですね。気がつきませんでした。(汗)
これが今後の伏線になるのかぁ。
伏線と言えば、伊豆に流された頼朝。
御曹司としてそれなりに楽しんでしるようです。(^^;;
回想シーンの頼朝と全く違和感を感じませんでした。中川さん、本当にナイス・キャスティングでした。
京では、お姫様の父上、伊東祐親が清盛にびびってますぞ~。
次回は再来週。
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内容
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第31回 2012.8.5放送予定
「伊豆の流人」
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