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2012年8月17日 (金)

2012年7月の読書 その1

・・・暑い。

.

※読書順、敬称略です。

○読書<新読>   

春朗合わせ鏡 著:高橋 克彦
(文春文庫)
京伝怪異帖 著:高橋 克彦(文春文庫)
蘭陽きらら舞 著:高橋 克彦(文春文庫)
.

「春朗合わせ鏡」

青年絵師・春朗(後の葛飾北斎)が北町奉行所筆頭与力の仙波一之進やその妻で元柳橋芸者のおこう、女と見紛うばかりの美貌の元女形・蘭陽らと協力して、陰間殺しから幽霊騒動まで、難事件を次々と解決する。『だましゑ歌麿』『おこう紅絵暦』の姉妹篇で、江戸情緒と美術ミステリーの魅力が満載の傑作捕物帖。 (「BOOK」データベースより)

「だましゑ歌麿」「おこう紅絵暦」のサブキャラだった春朗が堂々の主役をつとめる全7編の連作短篇集です。
短篇集とは言え、春朗の出自や経歴が徐々に明らかになるとともに、家族との絆を再生してく様子を時間軸にそって書かれているので、全体で一つの作品と言えるかもしれません。

まず、「おこう紅絵暦」でおこうたちに助けられた鏡平が、新しい人生の第一歩を歩み始めるエピソードから始まる「女地獄」がオープニング。「だましゑ歌麿」で登場したキャラも登場さすなど、前二作で描かれた人間関係を巧みに使いつつ、春朗の過去もちらちらと明かし始めます。
そして魅力的なサブキャラ、蘭陽も登場します。サブキャラが生き生きしている作品は面白いです。

蘭陽が何故閉店した立派な料亭に、たった一人で住んでいるのか。浮世絵にも造詣が深いのか。何故女形を辞めたのか。
それはこの作品ではまだ明かされていません。それは次回のお楽しみ。

もちろん、仙波一家のお馴染みの面々も春朗のサポートとして活躍しており、特に左門の重みが増しています。
ちょっと気の毒なのは、蘭陽が登場したためか、前作「おこう紅絵暦」で一家に加わったお由利の存在が薄くなったことでしょうか。

男でありながら女性と見紛う美形の持ち主、しかも身が滅法軽くて喧嘩にも強い蘭陽と、美人なのだけれども女性としては規格外に大きく、気は優しいが力持ちのお由利。丁度裏返しのようなキャラで、トリッキーなところが似ています。
ですので、お由利が引いたことで、蘭陽がさらに際立ったとも言えます。
作者のキャラへの思い入れの濃い薄い、なども感じられて面白くもありました。

.

「京伝怪異帖」

伝蔵こと、稀代の人気戯作者・山東京伝が、風来山人・平賀源内、安兵衛、蘭陽らの仲間とともに、奇怪な事件に挑む。源内秘蔵の天狗髑髏にまつわる奇談、生きては帰れぬ地獄宿、恋女房に取り憑いた悪霊、そして背後に見え隠れする権力者の陰謀―。多彩なキャラクターが縦横無尽に活躍する、痛快時代ミステリー。(「BOOK」データベースより)

全6章。章ごとに山東京伝が年齢を重ねていく構成です。それぞれの章で事件は解決するのですが、彼の成長が大きな軸となっています。舞台も江戸を離れて奥州、出羽へ。

最終章で有名な手鎖事件が起こり、蔦屋の身代が半減となります。ですので時間的にはこの後に「だましゑ歌麿」がくるわけで、「春朗合わせ鏡」で登場した蘭陽も大活躍。謎の部分も、出自も明らかとなります。
とすると、春朗と出会った時、蘭陽はいくつなんだ?と思ったり。年表を照らし合せればある程度はわかるでしょうが、そこはぼかしておいた方がいいような気もしました。

仙波一家は登場しませんが、そのかわり後の鶴屋南北こと勝俵蔵など、史上有名な面子を思うがままに活躍させていて、がっつりと読み応えがあって楽しめました。

前三作が捕り物だったのに比べ、本作は本格的な怪異を描いています。
創作怪談で恐いと思ったことはあまりないのですが、「生霊変化」は怖かったです。

なお、京伝は、松井今朝子氏作の十返舎一九を主人公にした「そろそろ旅に」でも重要な役回りで登場しています。当然ですが、キャラが全く違うのが面白いです。

蔦屋はどの作品でも常にスーパー・サブ。
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「蘭陽きらら舞」

白い着物の裾からのぞく、赤い襦袢の艶やかさ。義理のためなら命も捨てるが、化け物だけはご勘弁。女と見紛う美貌と、役者仕込みの軽業でならす蘭陽が、相棒の春朗(葛飾北斎)とともに江戸の怪事件に挑む。俵蔵(鶴屋南北)、おこう、源内先生、お馴染みのキャラクターも活躍する、大好評シリーズ第五弾。(「BOOK」データベースより)

いよいよ蘭陽が主人公に。
時間的には「春朗合わせ鏡」の後です。
「京伝怪異帖」では描かれなかった、蘭陽の女形としての挫折、少年時代のトラウマを描いていて、おどろおどろしくもしみじみとした味わいのある連作短篇集です。
彼は再び舞台に立てるのか。立って欲しいなぁ。
早く続きが読みたいです。

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