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2012年7月21日 (土)

2012年6月の読書 その1

暑いです。
暑い時にこそ、冷たいものより、あったかいもの・・・ここ数年続けているのは、白湯。←医学的根拠はあるやなしや。(汗)

以前、消化器系の手術をした時、やむをえず絶食しなければならなかった何日か、空腹感をまぎらわすために飲んだのがきっかけです。
味のついたものはNGだったので、ひたすら白湯、白湯、白湯・・・・
最初は空腹感を満たす目的だったのが、そのうち体が中からあったまる感じが気持ち良くなりました。

白湯を飲んで汗をかきつつ扇風機にあたると、普通にあたるよりも涼しく感じることも発見。
お腹の調子もよくなるし、寝つきもよくなるので、少なくとも自分の体には合っているのでしょう。

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※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

○読書<新読>   

円朝の女 著:松井 今朝子(文春文庫)
漱石の長襦袢 著:半藤 末利子(文春文庫)

○読書<再読> 

武将列伝(一) 著:海音寺 潮五郎(文春文庫文庫)
漱石先生ぞな、もし  著:半藤 一利(文春文庫)

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「円朝の女」

時代の絶頂を極め、近代落語の祖と言われた大名人・三遊亭円朝と彼を愛した五人の女。江戸から明治に変わる歴史の大転換期に生きた彼らの姿、いつの世も深く果てない男女の仲を、語りの名手がいま鮮やかに炙り出す―全盛を支えた名妓から、淋しい晩年を看取った娘分まで、女を活写する傑作時代小説。 (「BOOK」データベースより)

円朝の弟子になったものの噺家にはならず、付き人のような形でずっと師匠を見てきた男が語り部です。
品のいい江戸前の口調が心地よく、円朝の生涯を物語るには、まさしくぴったりのキャスティング。

芸術家、円朝の栄光と苦悩。そして彼と様々な形の縁を結んだ女性たちが、みな、規格外れなのが印象に残りました。
「惜身の女」では凛と誇り高い人、「玄人の女」では、頭がよくてやり手で才能があって、しかも可愛い人。
「円朝の娘」「すれ違う女」「時をつくる女」は、それぞれ、何故別れたのか、何故添い遂げれたのか。誰が悪いわけでもない。ただ、ありのままの「女性」が、それも、語り部の個人的な感情、というフィルターを通して描かれているのことに、複雑な陰影を感じました。
そして最終章「円朝の娘」で、落語の人情話よろしく、きれいに落としているのが、さすがです。

どれもしみじみと面白い作品ばかりでした。

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「武将列伝(一)」

  

昔、歴史は文学であった。あらゆる学問の母だった。その歴史を復権させるために、著者は情熱をこめて史伝を書きはじめた。
この巻には、悪源太義平、平清盛、源頼朝、木曽義仲、源義経の五篇を収めている。
努力して材料を集め、独自の史観と、豊かな人生経験からくる人物批評によって、資料としても貴重な史伝である。(カバーより)

現在は上記五人の武将に楠木正成を加えて「武将列伝 源平篇」として再版されています。

随分前に読んだっきりだった作品。
さすが、大家。
これまで、今年の大河関係で読んだ本の中では、断トツにわかりやすくて面白かったです。
物語、伝承の中にある真実を見抜く視線に力強さを感じました。
また、自分ならこのシーンはこう描く、という作家ならではの呟きもあり、そのままドラマ化したらさぞかし面白かったろうなぁ、と思ったりもしました。

ともあれ、清盛は人好きのする人間であったに相違なく、彼が栄達して行ったのは功績や力量以外に、この人好きのする性質も大いに力があったと思われる。しかしながら、このやさしさが仇となって、ついには彼の一門は尽亡するにいたるのだから、人の世のことは複雑だ。(「平清盛」より)

清盛は国民伝説の上では評判の悪い人である。<中略>若い時代のことは、虚偽あるいは非常に誇張されていて、事実でないことはすでに述べた。権勢を得てからのことは、相当形跡があるが、それも世に伝えられていることは、偽りが多い。(同上)

吾妻鏡といい、源平盛衰記といい、平治物語といい、前にも述べた通り、頼朝の家が嫡流であり、頼朝はその嫡宗たることをはじめから父によって認定されていたという書きぶりをしているが、実を言えば頼朝の家を嫡流とするのは確定的なことではないのである。(「源頼朝」より)
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「漱石の長襦袢」

夏目漱石の悪妻として聞こえていた妻、鏡子。しかし実際の姿はどうだったのか。全国にあまたある文学館の中に漱石文学館がないのはなぜか―漱石夫妻の長女として生まれた筆子を母に持つ著者が“やさしくて厳しいリアリストの目”で綴った35篇のエッセイ集。漱石誕生百年に際して発表された筆子の原稿も収録。   (「BOOK」データベースより)

前月読んだ「文人悪妻」に触発されて読みました。
漱石の孫だからこその逸話はもちろんですが、かつての東京は山の手の生活ぶりが空気感とともに伝わるのが心地よいエッセイ集です。
文化人・・・今や死語となりつつある、あるいは揶揄の対象となりつつある言葉です。
この言葉がまっとうに使われるとしたら。
教養と経験が血肉となっていて定見確かな著者のような人が、筋金入りの文化人、というのではないかな、と思いました。

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「漱石先生ぞな、もし」

動乱の昭和の原点は、明治の中でも日露戦争以後十年の時代に求められる。その歴史の転換点を小説家として生きたのが夏目漱石であった。漱石の義理の孫にあたる歴史研究家の著者が、知られざるエピソードを発掘しながら、文豪の生きた時代と、文明批評家としての彼の側面を、ユーモラスな語り口で綴った新田次郎文学賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

上記「漱石の長襦袢」の著者の夫君であり、歴史、特に昭和史に関する数多くの作品を著わしている半藤さんのエッセイ集です。

漱石が使っている、江戸の流れをくむ下町の言葉への著者の思い。同じく下町生まれでも商家の育ちで、著者より5年年下の小林康彦氏の思いとの違いが興味深かったです。

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