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2012年3月15日 (木)

ヒューゴの不思議な発明

オリジナル・タイトル「Hugo」
2011年 米 126分

公式サイト

Hugo

原作:ブライアン・セルズニック「ユゴーの不思議な発明」(アスペクト文庫)
監督:マーティン・スコセッシ/脚本:ジョン・ローガン/音楽:ハワード・ショア/製作:グレアム・キング、ティム・ヘディントン、マーティン・スコセッシ、ジョニー・デップ/製作総指揮:エマ・ティリンガー・コスコフ、デビッド・クロケット、ジョージア・カカンデス、クリスティ・デムブロウスキー、バーバラ・デ・フィーナ
出演:エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、サシャ・バロン・コーエン、ベン・キングズレー、ジュード・ロウ、レイ・ウィンストン、クリストファー・リー、ヘレン・マックロリー、リチャード・グリフィス、フランシス・デ・ラ・トゥーア、エミリー・モーティマー、マイケル・スタールバーグ

世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説「ユゴーの不思議な発明」を、マーティン・スコセッシ監督が3Dで映画化。駅の時計台に隠れ住む孤児の少年ヒューゴの冒険を、「映画の父」として知られるジョルジュ・メリエスの映画創世記の時代とともに描き出す。1930年代のパリ。父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出す。主人公ヒューゴを演じるのは「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド。イザベル役に「キック・アス」「モールス」のクロエ・モレッツ。(@映画.com)

.

@MOVIX

原作未読です。
テーマに興味があったので観ました。
3Dですので、吹替え版で。

3Dってやっぱり疲れる(汗)。
3Dのシステムそのものは、この映画の中でも語られていましたが、映画の原点が人を驚かすことだった、ということを思うと、"あり"だと思うのですが。
この作品に3Dが必要だったとは、あまり思えませんでした。

確かにオープニングのパリの遠景、構内をすべるように進む画像は迫力がありましたし、古(いにしえ)の映画の立体化は、飛び出す絵本みたいで面白かったのですが、物語のシリアスな部分では、かえって邪魔になっていたような気がしました。
人のアップのシーンになると、目が寄っちゃって(汗)。

ジョルジュ・メリエスを初めとする、初期の映画の数々は、その時代を象徴するアイテムとしても、数多くの映画で引用されていますので、初見ではありませんでした。
映画史を辿る、といった番組にも必ず登場します。
一番記憶に残っているのは、淀川長治さん監修による特番です。ナビゲーターはもちろん淀川さんでした。

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さて。ネタばれなしの感想のみ、書きます。

CG合成を交えて、1930年代のパリを現実と夢の狭間にある世界のように美しく描き、巨大なリヨン駅をスケール大きく緻密に再現してあって、見応えがありました。
キャリア豊富な子役さんたちも、文句なく素晴らしかったです。

また、前半はヒューゴの孤独やその他の孤児たちの悲惨さが、後半はパパ・ジョルジュの人生の悲哀がじんわりと伝わってきたのはさすがでした。

映像はすごく丁寧に作っているし、ストーリーに破綻もないのですが、ファンタジーというより、オリバー・ツイストかな、と。
大小様々な歯車が回る時計室と宙を飛ぶ絵コンテくらいでしょうか、ファンタジーらしい飛翔感があったのは。

かつては「児童映画」というカテゴリーがあったのですが、今でもこのカテがあればそちらに近い感じ。カテゴリーにこだわることもないのでしょうけれども。

あと、途中まではヒューゴ目線で描かれていたのが、ジョルジュの過去が明かされるくらいから、俯瞰的になってしまい、そのためヒューゴ自身の物語が薄くなってしまった気がしました。
原作はどうかわからないのですが、映画はジョルジュ、そして映画の先達へのリスペクトがメインだから、それでもいいのでしょうね。
ファンタジー・テイストの伝記映画、と割り切って観てもいいかもしれません。

鉄道公安官との追いかけっこなどは、劇中で映写されていたスプラスティックコメディ映画へのオマージュだと思うのですが、今ひとつ面白くなかったです。
スピード感もあるし、映像的にもお見事なのですけれども。
恐らく、スプラスティックシーンに必要な"遊び"の部分がないんだと思います。
後半のヒューゴが危機に陥るシーンは、純粋にシリアスなアクションだったので、面白かったです。

思わずくすっとさせられるユーモアが感じられない、徹頭徹尾真面目な作品。
監督の真摯な気持ちは伝わりました。

一番胸打たれたのは、機械人形の、寂しげなたたずまいでした。

彼に込められた、ヒューゴと父の思い出、そしてパパ・ジョルジェと、彼と同時代に映画に関わった人々の想いを思うと、彼の無表情な眼差しに、思わず胸がつまりました。
彼が動き出すシーンに、一番ファンタジーを感じました。

ディケンズ的世界が好きな人にはお薦めです。
ロボット好きな人の琴線にも触れるかも。

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以下、猪俣勝人・田山力哉 共著「世界映画作家全史(上)」(現代教養文庫 昭和54年初版、現在絶版)の、ジョルジュ・メリエスの項から抜粋しました。

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<前略>

メリエス最後の大作「極地制服」は巨大な氷の怪物が動くという超トリック映画だったが、この制作に先立って妻ユージェニーが死亡、孤独の悲哀をいだいて、折からの第一次世界大戦のドイツ軍をのがれてオルレアンに避難した彼は、ここでかつての愛人であり、無二の協力者だったジョアンナと再会、人の世の悲しみとよろこびを共々に味わうことになったのだった。
二人は間もなく、ひっそりと結婚式をあげた。花婿メリエスは64才、花嫁ジョアンナは60才であった。人生の最終幕を二人手をたずさえて迎えたとき、すでに彼らの活躍する時代は終っていた。

<中略>

メリエスとジョアンナの老夫婦は、モンパルナスの駅の売店で、絵ハガキやボンボンなどを売って静かに晩年をすごしたが、たまたま1931年、その姿が一映画記者の目にとまったことから、思いもかけぬレジオン・ドヌール勲章を授与されるという栄光に浴し、最後の光芒を彩ったという。
その晩年からオルリーにできたばかりの映画人養老院にはいり、1938年1月24日、ジョアンナに見とられて静かに76才の生涯を終えた。
夫人ジョアンナはそれからさらに、1956年、92才まで生きつづけたという。

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