平清盛 #04「殿上の闇討ち」
北面の武士として務め始める清盛。
しかし、実力はまだまだ、その上半分貴族化している武士たちの振る舞いに戸惑うばかり。
文武両道に秀でている佐藤義清はそんな清盛のお守役?
鳥羽上皇に、祖父である故白河法王との関係、祖父の子、崇徳を帝の座につかせたことをあやまってほしい、と言われて、素直に謝る璋子。
謝られて、尚更激しい怒りを露にして立ち去る上皇の態度が理解できない璋子に、堀河局は嘘でも否定すべきだと忠告しますが、その意味さえ理解していない様子です。
魔性っぷりを発揮しています。
武士として初めて殿上人になった忠盛。
一族は大喜びです。
素直に喜ぶ弟、家盛。
清盛は・・・少し成長し、以前のようにストレートに反抗することはなく、精一杯の皮肉を込めて祝の言葉を。
皮肉と知りつつ受け止める忠盛。宗子も、今日は穏やかな表情をしています。
家成の邸宅に客人として招かれたのに、忠盛の台頭を快く思わない忠実の悪意で舞を舞うことを強要される忠盛。
それだけでも屈辱なのに、忠実の指図で貴族たちが乱暴狼藉を。
その場に居合わせた清盛はあまりのことに立ち上がろうとしますが、義清に、これは政(まつり)だ、と押しとどめられます。
散々愚弄されても、涼やかに口上を述べる忠盛を只者ではないことを認め、不気味な微笑みを浮かべる忠実。
一方、大きく水をあけられた為義は、忠盛を妬むのみ。
そんな情けない為義を、源氏が凋落したのは父上のせいだ、と責める義朝。
ふがいない父のせいで、武士の存在感を思い知らせたくても、土俵にすら立てない・・・
息子に詰られた為義は、平氏と源氏の関係を利用としようとする忠実に、殿中で暗殺することをそそのかされます。
為義の企みを知ってそれぞれ駆けつける義朝と清盛。対峙する忠盛と為義を幕間から見守ります。
「法に背いてわしを斬ったところで源氏が力を取り戻すことは出来ますまい。」
「わしの身はどうなっても、源氏は忠実様がお守り下さる。」
「人をあてにしても、いつまで庇護が続くかわからぬぞ。」
父、義親は忠盛の父、正盛に殺された。
「次はわしがお前を撃つ。そうせねば、我嫡男、義朝はこの先ずっと報われぬ。
わしが義朝にしてやれることは、これしかないのだ。」
斬りつける為義。本身を抜いて立ち向かう忠盛。
「忠実様には、忠盛が抜刀した故、闇討はできなかったと申すがよい。」
「そなたはどうするのじゃ。本身を帯びて昇殿し、その上抜刀したなどと伝われば、ただではすむまいぞ。」
「為義、斬り合いとなれば、源氏と平氏もおわりぞ。
源氏と平氏、どちらが強いか、それはまた先にとっておくことはできぬか。
その勝負は、武士が朝廷に対し、充分な力を得てからでもいいのではないか。」
忠盛殿、いったい何を考えておられる。
「わしは王家の犬では終わりたくないのだ。」
初めて父の想いを知る清盛、義朝・・・二人の息子。
また忠盛にしてやられた、とうなだれる為義に義朝は。
「やられればよいのです。父のやられた分は、私がやり返します。父上がやられるほどに私は強うなる。強うなって、きっと、父上をお守りいたします。」
「お前に守ってもらうほど老いてはおらぬは。」
この親子の行く末を思うと、はや、涙が・・・
清盛も、朝、父が出てくるのを待って、声をかけます。いつから王家の犬では終わりたくない、と考えていたのかと。
「それはな、清盛。お前を我が子として育てると決めた時からだ。わしの心に揺らぐことのない軸ができたのだ。」
自分の存在が、父の心の軸を作った。
子としてこれほど嬉しい言葉はないでしょう。
今まで、貰い子であることを引け目に感じ、平氏の中に居場所がないと思っていた清盛。
しかし、今、父の口から、自分の存在を全肯定されたのです。
この言葉が清盛の軸になるかもしれません。
照れ隠しに、帯刀して昇殿した挙句、その上抜刀までしたことを詰る清盛。源氏の棟梁に告げ口されたらどうなさるおつもりなのですか。
「為義殿は告げ口などはせぬ。そもそも帯刀などはしておらぬしな」
と、刀を見せる忠盛。それは銀箔を塗った木立だった。
「しかし、まさか為義殿が本気で斬りにくるとは、考えなんだがなぁ。冷や冷やした。
清盛。お前が思う以上に殿上は面白きところぞ。」
社会に出て、改めて親父のでかさを思い知り、その父より大事に思われていることを告げられて、影なく高らかに笑う清盛。
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自分の生き様で、息子を導く。
今回は、ひたすら忠盛が格好良かったです。
肝が座っていて隙を見せないただずまい、しかも舞いもうまい。へなちょこ貴族よりよほど高貴に見えました。
「最後から二番目の恋」といい、自分の中では、ただ今中井貴一さん株が絶賛急上昇中です。
ドラマ的にも、満座の中で恥をかかされるも動じないシーン、そして為義との対峙は見応えがありました。
コヒさんの為義の情けなさが、また、良いんです。
今回の清盛は傍観者的ポジションでしたが、社会に出て戸惑い、親父の背中を見て成長していく様子が効果的に描かれていたと思います。
一方、息子が父を守る・・・忠盛、清盛とは対照的に描かれていた為義、義朝親子。
こちらはこちらで、そこはかとなく哀れで、しみじみと心に残りました。
そして無事な忠盛を見て、「まこと太い男よ」とうそぶく忠実に象徴される、陰謀渦巻く貴族界。
白塗りの國村さんが不気味で、素敵。
フィクションは交えてますが、歴史の中に生きる人物たちを重層的に生き生きと描いていて、面白かったです。
キャスティングもはまっていて、今のところですが、久しぶりに"人間"をきちんと描いた大河になっているように思います。
スパンが長いので、好不調の波はあるでしょうが、これからもこの調子で頑張って欲しいです。
※過去の記事中、為義の名を間違って書いていたのに気がついたので、訂正しました(汗)。
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