2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« 専業主婦探偵~私はシャドウ 第9回 最終回 | トップページ | 海賊戦隊ゴーカイジャー 第43話 「伝説の勇者に」 »

2011年12月18日 (日)

坂の上の雲 3-#03「敵艦見ゆ」

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)

公式サイト

原作概読。

簡単に感想を書きます。

秋山支隊の報告を無視した判断した司令部。
冬にロシアが動くわけがない・・・しかし、動いた。兵力に圧倒的な差のある敵が。
浮き足立つ司令部。
そこに旅順から乃木率いる第三軍が到着します。負け続きの乃木を疫病神と呼ぶ松川(を代表とする参謀たち)。
乃木と第三軍はまたもや悲惨な戦場に立ち会うこととなります。

情報の軽視は今も昔も致命的です。
原作では、旅順の戦いの後、疲れのためか児玉の判断力が鈍っていた、というようなことが書かれてあったように覚えています。(ただ今原作を読むのを封印しています)
なお、乃木と旅順要塞司令官のステッセルの「水師営の会見」、好古の騎兵隊とコサック騎兵隊、及び指揮官のミシチェンコとの腹の探りあいはカット、永沼隊の遠征については少し描かれていました。

さてこの奉天会戦は、児玉の、クロパトキンの性格を読んだ作戦があたり、ロシアの戦略的撤退、という形で終わりました。綱渡りです・・・

世界が注視していた会戦。撤退するというのは国際的には不利な作戦です。
逆に日本はどれほどの犠牲を払っても、絶対に後退するわけにはいかなかった。
それしかなかった。
短期決戦を目指していた日本は「ロシアの撤退」という形を外交的に最大限に利用するしかない。

わかっていても。
戦争というものは決してゲームはない。コマが倒れる、ということは、人命が失われる、ということなのだということ。
今回も、たくさんの馬が登場したりと、迫力あるがゆえに無残な戦闘シーンが繰り広げられました。

日本海海戦の方は、宮古島の人々のエピはばっさりカットされていました。これだけでもゆうに一回分のボリュームがあるからなぁ。

大艦隊のためにスエズ運河を通ることができず、喜望峰まわりで航海せざるおえなかったバルチック艦隊。
本国の歪な政治体制や外交のブレに加え、ヨーロッパの政治力学上、日本の味方についた英国の執拗な妨害に苦しみ、燃料補給もままならなかったことなども一言ですまされていました。ま、仕方がないですね。
第三部は日露戦争を日本の現場サイドから描くことに統一していますから。

ただ、戦争の前に、外交ありきであることは、もう少し描けたのではないかな、とは思いました。
当時、国力、情報力とも、国際政治の鍵を握っていた英国との同盟がなければ、どうなっていたか。米国も手を差し伸べなかったかもしれません。米国との折衝は最終回で少しは描かれると思いますが。
日中戦争から最終的に破滅にいたった太平洋戦争まで、外交の失敗続きだったことを思うと、対照的です。

燃料への不安と、長い航海で痛んだ船と疲れた乗務員たち。
彼らには太平洋まわりでウラジオストクに行く体力が不足しており、しかも津軽海峡には、当時はまだちゃんとした海図がなく、土地勘のない外国船が航海するのは非常に危険だったこととか。
などなど、戦いが終わって冷静に見ればわかること。

バルチック艦隊が、常識を捨て、もし太平洋をまわったら。日本海と太平洋に別れて北上したら。

負ければ後がない戦いの作戦を立案する、という重すぎる責任を負った真之たちが、あらゆる可能性を考え、迷うのは当然です。
しかも一隻でも取り逃がせば日本近海の安全は破られ、長い海岸線の全てで戦闘状態を維持しなければいけない。

山本海軍大臣のトップとしての姿勢、島村の冷静な判断、東郷の決断、健全に機能している命令系統。
これで負けたら・・・怖いなぁ。

真之に手を合わせる貞に、当時の日本人の気持ちを重ねていました。
鈴木貫太郎は、赤井さんだったんですね。

艦隊の画は迫力がありました。期待以上です。
ほんと、お金、かけてるなぁ。

次週、いよいよ最終回です。

.

※「海の史劇」 著:吉村昭(新潮文庫)
ほぼバルチック艦隊の大遠征に絞って書かれた作品です。読み比べてみると面白いです。

.

.

1-#1 1-#2 1-#3 1-#4 1-#5 2-#1 2-#2 2-#3 2-#4 3-#1 3-#2

にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

« 専業主婦探偵~私はシャドウ 第9回 最終回 | トップページ | 海賊戦隊ゴーカイジャー 第43話 「伝説の勇者に」 »

□坂の上の雲」カテゴリの記事

#ドラマ:2011年第4クール」カテゴリの記事

コメント

>原作では、旅順の戦いの後、疲れのためか児玉の判断力が鈍っていた、というようなことが書かれてあったように覚えています。

二〇三高地の時と違っての児玉さんのノンキな態度にはビックリしました。
疲れがたまっていたとはいえ、現場の報告をまるっきり無視とは、ほんと、今も昔も「本部」ってやつは…
と思いますよ。

陸軍の対戦の方は、乃木さんの気の毒な描かれ方やどんどん兵が失われていく無残さに涙なしでは見れません。

>艦隊の画は迫力がありました。期待以上です。
ほんと、お金、かけてるなぁ。

ほんと、すごいですよね~。観るたびに思いますわ。このまま映画館の大スクリーンで観たいわと。

来年の大河はどうだろう・・・
形は全く違うとはいえ、お船がいっぱい出てきますが・・・^^;

くうさん、こんにちは。

>二〇三高地の時と違っての児玉さんのノンキな態度にはビックリしました。
旅順での児玉の決断に陸軍の良心を見出していた司馬さんも、ここをどう解釈したらいいか、困っていたような気がするんです。
先入観念が強すぎると、事実が見えなくなるという悪しき事例でもあるかも。
トップの判断で多くの命が左右されるのですから、本当に恐いです。

>このまま映画館の大スクリーンで観たいわと。
野戦も迫力がありましたが、船そのものに重量感が感じられましたね。

艦隊のシーンは大海原が舞台、ということもあって開放感がありました。
でも、実際の戦場となる船は密室、一蓮托生・・・こちらも恐いなぁ、と思いながら見てました。

>形は全く違うとはいえ、お船がいっぱい出てきますが・・・^^;
初回はお金かけてそうな気がします(汗)
この時代はあまり詳しくないので、純粋にドラマとして楽しめるたらいいなぁ、と思ってはいるのですが。←ここ数年の経験から、かなり懐疑的になっています;;

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 坂の上の雲 3-#03「敵艦見ゆ」:

» スペシャルドラマ『坂の上の雲』第3部第十二回 敵艦見ゆ [レベル999のgoo部屋]
『敵艦見ゆ』 内容 ロシアの旅順要塞、旅順艦隊を撃破した日本軍。 東郷(渡哲也)の連合艦隊は、バルチック艦隊を迎え撃つ体制を整えていく。 そんなおり、明治天皇(尾上菊之助)に謁見した東郷は、勝利を誓う。 そのころ、総司令官クロパトキン率いるロシア陸軍の動...... [続きを読む]

» 坂の上の雲 「敵艦見ゆ」〜天気晴朗なれども、浪?し。 [平成エンタメ研究所]
 「それもまた痛快よ」  迫り来るロシア軍の大軍を前にしての秋山好古(阿部寛)のせりふ。  騎兵がもたらした情報を無視して援軍を送らない満州軍本部。後に「こんなことはいかんのだ」と語ったように、この時、好古は援軍が来ないことに関して怒り心頭であっただろう...... [続きを読む]

» 【坂の上の雲】第十二回(第3部3話) [ドラマ@見取り八段・実0段]
真之(本木雅弘)はバルチック艦隊との決戦に備え、「七段構えの戦策」を立案。 準備を整え対馬海峡で待機する連合艦隊だが、敵艦隊は現れない。 津軽あるいは宗谷海峡に回るのではないかと業を煮やした真...... [続きを読む]

» 『坂の上の雲』第12回「敵艦見ゆ」〜死屍累々 戦争ドラマ [世事熟視〜コソダチP]
『坂の上の雲』第12回 「敵艦見ゆ」 前回、今回だけを切り取ってみると、迫真の戦争ドラマ。 戦場の空はどこまでも灰色で、砲弾、銃弾、雨あられ。 奉天会戦で、児玉源太郎(高橋英樹)大山巌(米倉斉加年)が仕掛けた戦法は、ロシア軍アレクセイ・ニコラエヴィッチ・クロパトキン将軍は、日本軍の戦力を読み誤り、幻に怯えて撤退・・・。 世界戦史上空前の大会戦になったといわれる、戦線100キロにわたって繰り広げられた日本軍とロシア軍の激闘。 「死んでも前に進まねばならん。」という白兵戦は死屍累... [続きを読む]

» 坂の上の雲 第12回「敵艦見ゆ」 [あしたまにあーな]
3年の集大成となる日本海海戦に向けて、いよいよラストランを迎える坂の上の雲ですが、その中で今回は陸軍にとっての最大の見せ場がやってきます。それが奉天会戦でした。戦線が100キロに及ぶということでそのスケールの大きさをどのように表現するのだろうと思っていたのですが、さすがにそれを表現するのは難しかったようです。どうしても戦線が長くなるにつれて、単位面積当たりの人間の数は少なくなってしまうので、迫力という観点ではみせるのが難しかったのでしょう。 そんな中でも、第3軍を指揮していた乃木が本隊に合流し、今ま... [続きを読む]

» スペシャルドラマ「坂の上の雲」第12回『... [徒然”腐”日記]
昨夜は会合だったんでリアルで視聴できなかった「坂の上の雲」やっと観られたんで一言感想をば時間がないんで本当に一言なんですけどあらすじは「坂の上の雲」公式サイトから後顧の... [続きを読む]

» クリスマスが待ち遠しい! [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
「エロぅなったな~」三択の女王はエロぅなくなったな朕の狆に、ロシア犬、南極大陸最終回を意識したのか?、わんこ回だった坂の上の雲第十二回敵艦見ゆ自分は南極大陸より、ユーラ... [続きを読む]

» クリスマスが待ち遠しい! [虎団Jr. 虎ックバック専用機]
「エロぅなったな~」 三択の女王はエロぅなくなったな朕の狆に、ロシア犬、南極大陸 [続きを読む]

« 専業主婦探偵~私はシャドウ 第9回 最終回 | トップページ | 海賊戦隊ゴーカイジャー 第43話 「伝説の勇者に」 »

作品一覧