2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« キングオブコント2011 | トップページ | 2011年秋クールドラマ視聴予定 »

2011年9月30日 (金)

「プロヴァンス物語 マルセルの夏」「プロヴァンス物語 マルセルのお城」

Photo

マルセル スペシャルエディション [DVD]

夏にBSで放映された映画の感想です。
随分遅くなってしまったので、簡単にネタばれなしでまとめてメモっておきます。

「プロヴァンス物語 マルセルの夏」
1990年 仏 111分 原題「La Gloire de Mon Pere」

「プロヴァンス物語 マルセルのお城」
1990年 仏 99分 原題「Le Chateau de Ma Mere」

原作:マルセル・パニョル「少年時代の思い出―父の大手柄」「少年時代の思い出―母のお屋敷、少年時代の思い出―秘めごとの季節」
監督:イヴ・ロベール/脚色:ジェローム・トネール、ルイ・ヌスラ、イヴ・ロベール/音楽:ウラジミール・コスマ/製作:アラン・ポワレ
出演者:フィリップ・コーベール、ナタリー・ルーセル、ディディエ・パン、ジュリアン・シアマーカ

1895年、マルセルは南フランスのマルセイユに近いオーバーニュに生まれた。父のジョゼフは小学校教師、母のオーギュスティーヌはお針子をしている美しい女性であった。マルセルが3歳のとき、一家はサン・ルノーに引越すが、その頃彼は字が読めるようになり、早熟を心配した母は、6歳になるまで字を読む事を禁じてしまった。やがて彼にポールという弟ができた。1900年、妹が生まれ、マルセルの世話をしていたローズおばさんが結婚した。そしてマルセル9歳の夏、一家は田舎の別荘を借りる事にした。病弱な母に新鮮な空気を吸わせるためだ。そこはまるでおとぎの国、マルセルにとって生涯で最も美しい日々の始まりでもあったのだ。(goo映画より)

原作は読んでいません。
探してみたら、もう絶版のようでした。
DVDも新品としてはもう販売していないようです。

19世紀末から20世紀初頭まで。少年自らが語る、両親、マルセイユなどプロヴァンス地方で過ごした思い出の日々。
大人から見るとなんという出来事ではないのですが、子供にとってはひとつひとつがいかに大事件であるかが、美しい映像とともに、主人公の繊細なモノローグで描かれています。
このモノローグが最小限に抑えられていて、効果的でした。
軽やかでありながら哀切を含んだサウンドトラック、そして抑制の効いた使い方も印象に残りました。

主人公の生い立ちを描きつつ、おもに父への思いが中心となった「マルセルの夏」。
別荘のある山岳地帯の、荒々しい美しさもですが、伯母がデートするマルセイユの公園の美しさも印象的でした。
主人公がリセへ進学までの1年ほどを描いた続編の「マルセルのお城」は母への思いが中心となっています。
近道となる水路周辺の瑞々しさが匂うようで、別荘周辺の景色と対照的に描かれています。
また、冬のマルセイユも舞台になっていて、こちらも魅力的でした。

早熟だった主人公、マルセルにとっての大事件とは。
弟の誕生、伯母の恋愛と結婚、妹の誕生・・・そして別荘に行くこと。

別荘では、育った環境の全く違う親友ができたり、父と伯父の他愛のない張り合いを本気で心配したり。マルセルにとっては尊敬する父の威信がかかった大事件です!
自分が持っていないところを認め合う、親友リリとの友情も忘れられません。

「マルセルのお城」では奇妙で生々しい初恋も経験します。
生々しい、というのは、失恋のきっかけのことです。幻滅する主人公の気持ちに共感できました。
いつも暗い部屋が白日の下に露わになった時。そして嗅覚。
でも、好きだ、という気持ちが消え去らないところに、マルセルの優しい心を感じました。

別荘はマルセイユからそれほど遠くないようなのですが、まだ車の普及していない時代。片道4時間歩いて毎週末に通うって、凄いです。これがフランス人のバカンスというものへの執念なのでしょうか。
特に小さな妹を抱いて歩くお母さん。体が弱いのに。ハラハラしました。
で、他人の庭を黙って通る方法で、近道をすることになるのですが。
なんども繰り返されるこの冒険のシーンに、BGMがほとんど入っていないのが印象的でした。

思いがけず招かれたお城のティーパーティーの映像は、まるで印象派の絵画のよう。
苦学した父が、息子にかける期待を込めつつ、やがて自分を追い越していくだろう寂しさを呟くシーン、はかなく消えていく、母と弟の映像、そして親友リリの最期の姿。

一つ一つの出来事の根底に、父への尊敬、病弱な母を慈しむ心情と、別荘で過ごした幼き日々への愛惜が溢れていて、音楽のように心に沁みました。

ほっとしたい時に何度でも見返したい作品です。

.

監督、イヴ・ロベールが大々昔にテレビでみた「わんぱく戦争」(1961)の監督だったとは知りませんでした。
舞台は今思うとですが、同じく南仏の小さな村。小学校低学年のチビッコたちが、きっかけは忘れましたが、ボタンの取り合いっこで大騒動を起こす、という可愛らしくもエネルギーに満ちた映画だったと記憶しています。モノクロだったような気がしますが・・・
1度しか見ていませんが、強烈な印象が残っています。

原作者のマルセル・パニョルは、レスリー・キャロンが主演した「ファニー」(1961)の原作者である、ということくらいしか知りませんでした。フランスでは小説家としてだけでなく映画及び演劇界の大立者、人間国宝的存在の人なんですねぇ。
なお映画「ファニー」はご自身の監督作品ではなくジョシュア・ローガンです。
こちらも大昔にお昼間の名画劇場で1度見たきりですが、はっきり記憶に残っています。こちらはカラーだったと思います。

「プロヴァンス物語」の日本語訳の原作本。ポチっとしてみるには、高いかなぁ・・・と迷っています。

.

にほんブログ村 テレビブログへ    Q_2

« キングオブコント2011 | トップページ | 2011年秋クールドラマ視聴予定 »

*DVD・映画・観劇 は行」カテゴリの記事

*DVD・映画・観劇 総合」カテゴリの記事

#ドラマ:2011年第3クール」カテゴリの記事

コメント

いや~本当にいい映画でしたよね。久しぶりにすごい手応えを感じた映画でした。勢いづいて、つい、ポチッとしちゃったけど、これでいつでも見られると思うと嬉しくて・・
そんな大事件は起こらない(マルセル的にはセンセーショナルなんだけど・・・笑)んだけど、ひとつひとつの場面が心に染み入るようでした。「マルセルの夏」のラストの誇らしげな顔。
母への思いがじわ~っと伝わってくる「マルセルの城」のラストの語りを聞いてたら、泣けてきてしまいましたよ。
>特に小さな妹を抱いて歩くお母さん。体が弱いのに。ハラハラしました
私も~。体の弱い人は4時間も歩けんでしょ・・(笑
毎回、あんな大きな荷物を持っての移動ってねぇ・・私には無理だわ~
>そして抑制の効いた使い方も印象に残りました。
ホントそうですよね。あの美しい曲がラストに効果的に使われていて、サウンドトラックも欲しくなりましたよ。
これは、何度でも見直したい映画だと思います。

きこりさん、こんばんわ。

>久しぶりにすごい手応えを感じた映画でした。勢いづいて、つい、ポチッとしちゃったけど、これでいつでも見られると思うと嬉しくて・・
こういう作品に出会うと、本当に嬉しくなりますね(^^)
いつでも見られるっていうだけでほのぼのしちゃいます。

>ラストの語りを聞いてたら、泣けてきてしまいましたよ。
声も良かったです。
幻の母のラストカットは・・・(号泣)
モノローグはあれども説明セリフがほとんどないのに、マルセルの時々の気持ちがぐんぐん伝わりました。

>あの美しい曲がラストに効果的に使われていて、サウンドトラックも欲しくなりましたよ。
そうなんです、ゆっくりしたワルツも含めみな魅力的でした♪

う~ん、いい映画でした( ´∀`)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

» 2011年 DVD鑑賞日記 その18 [トリ猫家族]
8月16日(火)  「プロヴァンス物語 マルセルのお城」   (1990年 仏 監督・イヴ・ロベール) 「プロヴァンス物語 マルセルの夏」の続編です。 ラストに「マルセルの城」 ... [続きを読む]

» 2011年 DVD鑑賞日記 その17 [トリ猫家族]
7月31日(日)  「プロヴァンス物語 マルセルの夏」  (1990年 仏 監督・イヴ・ロベール) いや〜いい映画だった。何か心が豊かになった気がするよ。 こんな夏を過ごせた ... [続きを読む]

» プロヴァンス物語 マルセルのお城 [のほほん便り]
美しいプロヴァンスの風景。ヨーロッパの小説に出てくる「田舎の避暑地(バカンス)…」ってのは、こういう感じだったのですね。大いに納得 前半の、少年の日の珠玉の思い出…どこかコミカルでノスタルジックな光景と物語、勝気な美少女への初恋等、ほのぼのしてたら、ラストに畳みかける現実にうるっ、となってしまったのでした。 子供の頃に見た、家族の景色を思い出しました 時は巡り、あのお城が「マルセルのものになる」とは意外で、ここではじめて、タイトルの意味に「な~るほど!」 だけど、嬉しいことも... [続きを読む]

« キングオブコント2011 | トップページ | 2011年秋クールドラマ視聴予定 »

作品一覧