2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« 高校生レストラン 第8回 | トップページ | お知らせ »

2011年7月 2日 (土)

2011年6月の読書

※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

○読書<新読> 

中国の歴史 近・現代編(一) 著:陳 舜臣(講談社文庫)
中国の歴史 近・現代編(二) 著:陳 舜臣
(講談社文庫)
柳沢教授の生活 ベスト盤 The Blue Side 著:山下和美
(講談社文庫)
柳沢教授の生活 ベスト盤 The Red Side 著:山下和美
(講談社文庫)
柳沢教授の生活 ベスト盤 The Green Side 著:山下和美
(講談社文庫)
草祭 著:恒川 光太郎
(新潮文庫)

○読書<再読> 

聞き屋与平 著:宇江佐 真理 (集英社文庫)
二十四の瞳 著:壷田 栄
(新潮文庫)

.

「聞き屋与平」

夜が更けるとともに、ある商家の通用口に、男がひっそりと座る。「お話、聞きます。」(本書紹介文より)

一見、辻占のように見えるのですが、実は人々の悩みを聞くだけ、お代はこころざし、という商売を始めたのは、
商家のご隠居、与平。
薬種問屋、仁寿堂の主としてよき伴侶と三人の息子にも恵まれ、今は人もうらやむ隠居人生を送っているようにみえる彼が、なぜ聞き屋をはじめたのか。
その謎をおいつつ、与平と彼を取り巻く人々を暖かく描いた連作時代小説。与平とおせきの老夫婦の佇まいが印象的でした。
夜更けの街角にぽつんと灯った「聞き屋」の明かりの侘しさが映像として浮かんでくるのは、「聞き屋」をやっているときの与平のセリフが「」で閉じられていないためかもしれません。

時々読み返したくなる作品です。

「中国の歴史 近・現代編(一)、(二)」

有史以前から太平天国後まで書かれた「中国の歴史」全七巻はなんども読み返す愛読書です。
本書は太平天国以降、日清戦争から戊戌の変法を経て、辛亥革命までが仔細に書かれています。

全七巻の「中国の歴史」とは違って、物語性はなく、全くのノンフィンクション。
当時の中国の政治や経済体制を表す専門用語(難しい漢字です)が頻繁に出てくるのと、登場人物が非常に多いため、門外漢の自分には読みにくかったのですが、登場人物たちの生き様、そして多くが志なかばで倒れていくことを拾って読むだけでも、この時期の中国の混乱した様子、沸騰した空気が伝わってきました。

何度も読み返すうちに、もっと身に入ってくると思います。

なお、この本と併せてNHK・BSで放映されたドキュメンタリー「宋慶齢 獅子と呼ばれた女」「江青 マダム毛沢東の孤独と欲望」を見ました。
どちらも映像は興味深かったのですが。
孫文の妻を取り上げた前者は「何も知らないパネラー」を視聴者の代表みたく出演させる手法が気になったのと、後者は「文化大革命」が過去の出来事になりきっていないためなのか、江青を描こうとすると毛沢東に触れないではおられないためなのか、なんだかはぐらかされたような感じがしました。

「二十四の瞳」

BSで放映されていた映画(1954年度版)を見たので、久しぶりに読みたくなって。

多少の違いはありますが、文章を読めば映画のシーンが蘇る。映画をみれば文章が蘇る。
原作を読めば、映画の沈黙の部分に込められた想いをより深く感じることができるし、映画を観れば小豆島の美しい風景、学校、村々、そして人々たちに出会える。
映画と原作、どちらも小さいときに見たので、自分の中ではもう一体化しています。そのように感じている人は多いと思います。
それが作者にとって良かったことかどうかわかりませんが、自分にとっては原作ともども一粒の真珠のような作品です。

「柳沢教授の生活 ベスト盤」

現在連載中の「モーニング」は読んでおらず、テレビドラマ化された時(2002年)も、ドラマは見ましたが、原作を読んでみようとは思いませんでした。
その後「YOU」に不定期連載されていた、作者の「寿殿美女御殿」が面白く、さらに現在連載中の「数寄です!」で作者自身に興味を持ち、書店で「The Blue Side」をふと、手にとりました。
うう、面白い、と思わず衝動買い。単行本の漫画を買ったのは久しぶりです。
今から講談社コミックスだと現在30巻、全巻揃える気力も金力なく、今はベスト盤シリーズでお茶を濁している状態です。スピンオフ的な作品集も出ているんですよね。どうしようかなぁ・・・

いずれの作品も絶品。そこをあえて、それぞれの盤から一作を選ぶ、という大冒険を(汗)、してみます。

「The Blue Side」 #03「再会の時」、#04「2人の原点」は連載を知らない自分にとっては初めての柳沢教授の過去話、この二つの作品でぐっと惹きつけられたました。しかし、ここは、それがあっての#05「また会った2人」にします。バッドエンド、ということもありますし。#13「性」も一種のバッドエンドですが・・・フランチェスコ・サンティーニ氏に哀悼の意を表して。
「The Red Side」 ・・・選べませんでした(大汗)。どれも好き。
「The Green Side」 これも困った。ジョニーも登場するし・・・でも"あえて"なので、ベスト盤ではあまり活躍していないヒロミツ君が主役の#08「心の雨」を。#06「タマごめん」のスプラスティックなテイストも好きです。
「The Orenge Side」 普通なら#10「母のおもかげ」。#09「熱い冬」のカオスさも好き・・・#05「エデンからきた男」のソフィスティケイテッド・テイストも。「Green」で#01「柿の木のある家」をあげなかったので、"街部門”(勝手に名づけました)から、ここは#01「街は生きている」を。

以上の選択は、あくまで現時点です。
年を経るごとに変わると思います。

「草祭」

美奥という名の集落にまつわる話の数々が時空を超えて描かれています。
軽く、重く、恐く、深く。
水、緑、そして空、空間。

デビュー作「夜市」より構成力が増しているのはもちろんですが、長編「雷の季節の終わりに」、中篇集「秋の牢獄」から受けた"俗"な部分が抜けて、作者の異界を描こうとする気持ちが純化されているように感じました。
そして短編集として出版されることを意識して、おのおのの話の統一感と違和感を計算していること。ここ、大事かと。

文庫化された作者の短編集の中では幻想小説としての完成度が一番高いように思いました。

俗なるものは大好きです。しかし恒川氏には、純化した世界を期待してしまうのです。
もしRPG的な展開が氏の描きたい世界ならば、その形で純化して欲しい。文章でないと表現できない世界を開拓して欲しい、と。

.

.

« 高校生レストラン 第8回 | トップページ | お知らせ »

@今月の読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2011年6月の読書:

« 高校生レストラン 第8回 | トップページ | お知らせ »

作品一覧