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2011年4月13日 (水)

2011年3月の読書

遅くなりましたが、3月の読書のまとめです。新刊ばかり、それも初めて読む著者の本が多かったです。
なお、今月からアマゾンへのリンクの張り方を変更してみました。

※読書順、文中含め、敬称略です。

○読書<新読> 

英語と英国と英国人 著:吉田 健一  (講談社 文芸文庫)
今昔奇怪録 著:朱雀門 出(角川ホラー文庫)
イギリス観察辞典 著:林 望(平凡社ライブラリー)
幻燈辻馬車(上下) 著:山田 風太郎(角川文庫)
京のほたる火 京都犯科帳 著:吉橋 通夫  (講談文庫)
深川にゃんにゃん横丁 著:宇江佐 真里  (新潮文庫)

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「英語と英国と英国人」

英文学の翻訳家、評論家、そして作家だった著者が、日本の英語教育、そして英国の風物などを、幼い時に過ごした思い出と、戦後まもなく訪れた時の経験を交えつつ綴ったエッセイ集。
今でも熱烈な支持者が多い著者については、以前に「幽霊」という怪奇短編小説を読んだことがある程度です。(汗)
何となくタイトルが気になって購入しました・・・所謂「タイトル買い」です。

曽祖父は大久保利通、祖父は牧野伸顕、そして父は吉田茂、という超・エリート一族の跡取り息子だったので、幼児期の思い出もそこはかとなく、優雅。この、さりげない、というところが育ちの良さなんでしょうね。
成人してから後に訪れた、今からおよそ60年ほど前の英国の様子も伺えます。
「英語を読んだり、話したりしていて、それが英語であることが忘れられないようでは、まだ言葉ではないので(以下略)」
全くもって、その通り。ああ、ハードルが高い。
そして、日本語が話せたからといって文学を理解できたり、書けるわけではないように、英語が話せたからといって、英文学がわかる、ということではない、というようなことが書かれています。
理屈はよくわかるけれども・・・やっぱり、まず、何言ってるかわからないとね、なんて呟いてしまいました。(汗)

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「今昔奇怪録」

第16回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作を含む5編を収録。(amzonより)
「首ざぶとん」が面白かったので購入しました。氏のデビュー作です。
ですので全体的に着想などを含めて、習作、といった感じです。
これらの作品の1年ほど後で「首さぶとん」という完成度の高い怪談集を上梓されるのは、凄い。
作品の中では、やはり表題作が一番怪談ぽく、文章もさりげなくて印象に残りましたが、「狂覚(ポンドゥス・アニマエ)」のオチのない悪夢のような世界も、嫌いじゃないです。荒削りではありますが。

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「イギリス観察辞典」

19世紀のポストを見つけて「おっ、嬉しい」と思う人は、イギリスに向いている。リンボウ先生が贈る、役には立たないけれど不思議に愉快な観察の数々―。講談社エッセイ賞受賞作に26項目を増補した、さらに充実の第二版。 (amazonより)
著者の本は初めて読みました。
本屋さんで最初の3、4ページほどを読んで、衝動買いしました。
著者の経験を小説風に綴った項目には、ちょっと苦いユーモアとともに、ほんのりとしたセンチメンタルな味があって、ショートショートを読むようで楽しかったです。
ただ、建物などの保存についての日英の違いについて・・・昔の建物や運河をそのまま残して現役で使用している英国を褒めている項目が多く、そこは何とも複雑な思いがしました。
自然災害が少なく、しかも島国だから内乱はあっても、国土そのものが他国の戦乱に巻き込まれることが900年近くなかった国だからできたこともあったんじゃないかな、・・・なんて、言わずもがなのことを思わず呟いてしまいました。
建物に対する文化というか、概念の違いを書かれていることは、わかっているのですが。
全体的にひたすら「英国ブラボー」な本ではありました。もう少しいぢわるな視線がスパイス的にあった方が、読み物としては面白かったかも。

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「幻燈辻馬車(上下)」

山田風太郎作品を読むのは、初めてです。
明治15年から17年にかけての東京を舞台にした、史実を織り込んだ伝奇小説。
松井今朝子著「おもかげ草紙シリーズ」 にも登場する原胤昭が登場してるっ、と思ったら氏は原胤昭を主人公にした小説も書かれているのですね。(汗)
実在の人物としては他に、円朝や大山巌、三島通庸など、それぞれ重要な役割りで登場。

敗残者を過度に美化することもなく、突っ放すわけでもなく。少し醒めた作者の眼差しと主人公、会津藩の生き残りである千兵衛の眼差しが重りつつ、千兵衛の埋もれ火のような思いがそくそくと伝わる作品でした。幽霊になってから軽口を叩くようになった、お宵の姿をもう少し見たかったかも。悲しい人生を送った人だからこそ。

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「京のほたる火 京都犯科帳」

京都を舞台にした、人情時代小説の短編集です。全8作。
この著者の作品を読むのも初めてです。
元々、創作児童文学として発表された作品のようで、厳しい環境の中でその日その日を精一杯生きる子供たちへの暖かい気持ちが伝わってきました。
第四十三回野間児童文芸賞受賞、京都水無月賞を受賞した「なまくら」も読んでみようと思います。

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「深川にゃんにゃん横丁」

江戸の下町長屋を舞台にした連作人情時代小説。
まさしく、宇江佐ワールドです。
後書きにも書かれてありますが、主人公や、主人公の仲間はみな50代半ば。
同氏の「ひとつ灯せ」も老いた人々が主人公でしたが、「ひとつ灯せ」が寂しげな余韻を持つのに比べると、もう少し明るいです。
それは主人公、徳兵衛や幼馴染のおふよが能動的で前向き、動きも達者だからでしょう。猫がポイント、ポイントで登場するのもいいスパイスになっています。
個人的には、一話目のメインキャラ、泰蔵がどうなったかが知りたいのですが・・・まずは、安心して氏の世界に浸れる作品でした。
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