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2011年3月 5日 (土)

英国王のスピーチ

2010年 英・豪 118分

実話を映画化した感動のドラマ。英国が誇る名優コリン・ファースが扮するのは、二つの世界大戦を体験した英国の“善良王“ジョージ6世。吃音で苦しみながら、第2次世界大戦下の国民たちを励ます演説にこぎつけるまでの努力を、妻エリザベスとの夫婦愛、言語障害の専門医との友情を絡めて描き出す。(Google紹介文より)

監督:トム・フーパー/脚本:デヴィッド・サイドラー/音楽:アレクサンドル・デプラ/製作総指揮:ジェフリー・ラッシュ、ハーヴェイ・ワインスタイン
出演者:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン

公式サイト

@MOVIXにて

ネタばれなしの雑文の方が多い(汗)、感想です。

ご存知の通り、2011年のアカデミー作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞の四冠をとった作品です。
脚本を書いたデヴィッド・サイドラー自身、吃音者だったそうです。(@wikipedia)

ネタばれなし、といっても、歴史映画ですので、知っている人は知っている結末。
そこまでをどのように描くか、コリン・ファースがジョージ6世をどのように演じるかが見所の映画です。

以下、ちょっと物語の背景に関するコネタを書きます。

ヨーク公、後のジョージ6世の父上、ジョージ5世も次男で、元々王位を継ぐ予定ではなかった、つまり「帝王学」を授けられなかった人です。それで大変苦労されたとか。長男、クラレンス公の突然の死で王位を継承しました。妻、メアリー・オブ・テックは兄の婚約者だった方。

会話の中に出てくる、「末っ子のジョン(ジョージ6世の末弟)」についてはBBC製作TVドラマのDVD「プリンス~英国王室 もうひとつの秘密~」(原題「Lost of Prince」2004年)を見ていたので、何となくわかりました。
ちなみにこの「Lost of Prince」でジョージ6世の祖父、つまりジョージ5世の父であり、ヴィクトリア女王の息子、エドワード7世を演じていたマイケル・ガンボンが、今作品ではジョージ5世を演じています。写真にそっくり。王室顔なのかも。(二代目ダンブルドア校長役でもお馴染みの俳優さんです)
あと、同じく王室顔(汗)のヘレン・ミレン主演「クィーン」(2006年)を見ておけば、英国王室のあり方がおぼろげながらわかるかもしれません。そう言えば「クィーン」もアカデミー主演女優賞をとってました。アメリカ人は基本的に王室が好きなんだなー。

またまたちなみに。監督のトム・フーパーはヘレン・ミレンがエリザベス一世を演じたミニドラマ・シリーズも手がけていますっ・・・て公式で知りました。波乱万丈のエリザベス一世の人生が、ミニとは言え連続ドラマなので、映画より丁寧にわかりやすく、人間臭く描かれていました。ヘレン・ミレンの好演も印象的でした。

さて、本作品の主人公、ジョージ6世は日本で言うと、昭和天皇と同時代の皇帝であり王様。
吃音を克服しようと必死のジョージ6世のどアップなど・・・こんな風に自国の王室を描くなんて、日本じゃ考えられない、ということは、「クィーン」やヴィクトリア女王を描いた「クイーン・ヴィクトリア/至上の恋」 (1997年)などの英国王室を描いた作品を見るたびに感じます。ロケも王室の許可を取らなきゃ撮れない場所が多かったように思いましたし。

と、以上、色々書きましたが、こういうのが苦手な人は読み飛ばしてください。

小難しいことを全く知らなくても、人間ドラマとして、面白く見れます。

いや、もちろん好みはあるでしょうけれどもね。

コリン・ファースと製作も兼ねているジェフリー・ラッシュありきの映画、という前評判に納得。
加えて彼らの英国独特のユーモア含んだ、丁々発止のやりとりに集中できたのも、無駄なカットのない思い切りのいい演出、編集があってこそ、と思いました。
じっくり撮っているシーンの間に、観客に知ってもらいたい情報を短く差し込む。緩急のつけ方にテンポがあるので、どんどんとペースに乗せられ、引き込まれました。
冬のシーンが多いためもあるのでしょうが、落ち着いた色彩と、ことさらに1930年代であることを強調していないところにも、好感が持てました。「思い出の昭和」を再現したことを自慢げに見せる日本とは大違い。(滝汗)

古い街並みがそのまま残っている国だからこその、自然さなのかもしれません。大規模なセットを組まなくても、CGを使わなくてもいいのは有利だなぁ、と改めて感じました。

緊迫のクライマックスでは、不覚にも、感動してしまいました。
最近、あまり映画で感動することがなかったので、そんな自分にびっくり。
「クライマックス」といっても、ひたすら「言葉」を流すだけなのに。
歴史上の事実である、言葉の持つ重みのためか、それともコリン・ファースのファンだからなのか。(汗)
コリン・ファースは英国王に見えるかどうかは微妙ですが(汗)、生来内気でしかも劣等感の塊なのにいきなり大きな責任を背負わされた、孤独で逃げ場のない人間の苦悩は、ひしひしと伝わりました。

ジェフリー・ラッシュも、一見紳士でありながら、植民地出身者らしいワイルドさとちょっと山師的な面を持った言語療法者を絶妙に演じていました。彼のキングを思う気持ちと観客の気持ちがいつのまにか同調するように作っているところが、うまいな、と思いました。

弟に王位を譲った、というか「王冠を捨てた」エドワード8世など歴史上の人物も多数登場します。チャーチルはあまり似ていなかったかも。
エドワード8世、退位してウィンザー公は何かと問題の多かった人物らしく、彼のナチスへの態度が、第二次世界大戦下の英国貴族たちに大きな影を落とした・・・ということは映画「日の名残り」(1993年)で知りました。

コリン・ファースのアップも多かったのすが、心に残る静かなシーンもまた、多い作品でした。そのシーンを全部書いていくとネタばれになるので・・・一箇所だけ、書きます。ぼかしますが、ご注意下さい。

キングとしての誇りを身に着けたジョージ6世の何気ない呼びかけに、傍若無人だったオーストラリア人のライオネルが思わずはっと姿勢を正し、その後、職務をまっとうする王を見守るがごとく見つめる一連の流れ。関係者の中に埋没していくようなライオネルの姿が観客に少しのもどかしさを与えつつ、彼の心情を表していているようで、印象的でした。

よく出来た歴史映画=優れた人間ドラマだと思っているので、大変楽しめました。
もう一回見に行ってもいいかな。英語の勉強にもなるので。

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