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2011年3月 6日 (日)

2011年2月の読書

2月は所謂「読書」はほとんどできませんでした。

○<新読>

知られざる魯山人 著:山田和 (文春文庫)
秋の牢獄 著:恒川光太郎(角川ホラー文庫)

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「知られざる魯山人」


ちょっと言い訳めきますが、多読できなかったのは、この本のためかもしれません。
分厚い上に読み飛ばせない。

世間に流布する「北大路魯山人伝説」を仔細な資料を元に再構築しようと試みた評伝です。

焼物にも書にも全く無知、魯山人の作品も全然わからない門外漢ですが、その昔読んだ北大路魯山人の伝記に「なんだこの変な人は」と衝撃を受けたことを思い出し、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品ということで、思わず購読しました。

以下、あくまで本そのものの感想です。

上記の昔読んだ伝記というのは、「北大路魯山人<上下>」(著:白崎秀雄/中央文庫)です。
その後知りましたが、未だに物議をかもす問題作だったようでして・・・特に魯山人ファンからは捏造と謗られることの多い作品でもあるようです。門外漢にとっては「面白い伝記」でしかないのですが。(汗)
「北大路魯山人という生き方」(著:長浜 功/新書y)では相当な書かれようでした。

さて、父が魯山人と親交があった、という本作の著者も、「北大路魯山人という生き方」ほど全否定はしていないものの、あまり好意は持っていないようです。
ただ、魯山人本人や周辺の人々の著作物からの引用が多いので、あまりあからさまではありません。
魯山人が書いた随筆や批評は、ほとんど読んだことがなかったので、興味深かったです。

まぁ、これは嫌われるわ、という、きついことをこれでもか、と書きまくったようです。批評と言うより、罵倒。

一方で、漢字をよく知らない人間が「一」を書いても「-」しかならないとか(外人には書道は出来ない、とまで書いていますが;;)、西洋美術は空間的だけど日本の芸術は線でできている、という様な、素人にもわかりやすい随筆も掲載されています。
様々な資料の引用によって、魯山人がいかに空前絶後の天才だったか、を立体的に構築しようと試みている作品。

出生をめぐる謎を含めて、生い立ちも性格も複雑な人だったようで、次々と妻を変えた原因、親しくしていた人たちと絶交した理由、そして肉親や弟子たちとのわだかまりなど、色んな説があるようです。
手元にある本を見比べてつつ読んでいたら、読了するのに凄く時間がかかってしまいました。

ひとつわかったことは、三次元に棲む人間が、四次元以上の世界を実感できないように、普通の人間には決して全体像など捉えられない、捉えようと思うことすら不遜なくらい、巨大な人だったのだろう、ということです。
それから、とても魅力的な人だけれども、凡人は近寄らない方がいい、近寄りすぎると大火傷を負うだろうな、ということも。

※追記:白崎秀雄氏の「北大路魯山人<上下>」はちくま文庫にて再発行されました。

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「秋の牢獄」

先月読んだ長編「雷の季節の終わりに」に引き続いての恒川作品です。
本作は中編集、いずれも「異界」に拘った作品で、「夜市」に似た味わいがありました。

表題作「秋の牢獄」。解説にも書かれているように、主人公が陥った異常な状況は小説の題材としてはあまり珍しくはありませんが、タイトル通り、しみじみとした読後感が残る作品。
「幻は夜に成長する」。SFテイストが強く、少し理に落ちすぎた印象を受けましたが、それはあくまでも「夜市」と比べてであって、「雷の季節の終わりに」を読むと、元々持っている作者の個性なんだろうと思いました。
「神家没落」。民話に似た"空間の歪み"のモチーフが深々として美しく、印象的でした。少しミステリ風味の人間くさいオチをどう捉えるかは、好みかもしれませんが・・・人間の悪意を嗜虐的な形であからさまに取り入れなかった方が、良かったような気がしました。もう少し浄化した形で取り入れて欲しかったです。

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