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2011年1月 5日 (水)

新参者~赤い指

公式サイト

原作:東野圭吾「赤い指」

演出:土井裕泰/脚本:櫻井武晴、牧野圭祐 /企画:那須田淳/プロデューサー:伊與田英徳
出演:阿部寛/黒木メイサ/溝端淳平/杉本哲太/西田尚美/富田靖子/松重豊/佐々木すみ江/田中麗奈/山崎努 他

新参者の“エピソード・ゼロ”ともいえる東野圭吾原作の「赤い指」を完全ドラマ化。

どこの家でも起こりうること。だけどそれは我が家じゃないと思っていた。
平凡な家庭で起こった、2日間の悲劇

人は事件の裏側にある別のものを隠し、苦しんでいる。加賀恭一郎は、その苦しみから救済し、人の心を解きほぐす。
「刑事の仕事は、真相を解明すればいいというものではない。いつ、どのようにして解明するか、ということも大切なんだ」
(公式サイトより抜粋)

原作未読です。

リアルタイムで観たのですが、「食っちゃ寝」というだらけた生活を送っていたので、感想を書くのが遅れてしまいました。(汗)
ざっくりとお話そのものへの感想を含めて、メモります。

原作は未読なのでさておき、雰囲気が随分変わったな、と思ったら連続ドラマと時と演出の人が違いました。タンゴ風の少し物寂しくも軽やかなテーマも少な目。
でも、この内容なら重たくなるだろうなぁ、とも。
加賀も、刑事としてのスタンスは変わりませんが、父とのいきさつや別れが描かれていたので、より屈折した人物のように見えました。

嘘は真実の影。今回は嘘をついた人間を、嘘をつく原因から描く倒叙物でした。

パートに出る妻、中学生の一人息子、そして認知症の夫を看取った後自らも認知症になった母。
妻と母の折り合いは良くなく、会話もなく何を考えているかわからない息子が時折暴れだすのを心配するより、鬱陶しいと感じはじめ、いつからか家にいることが苦痛になりつつある、平凡なサラリーマン、前原。

平凡にこつこつと生きてきた前原。彼の家族はどこでぼたんを掛け違えたのだろう。
言うことを聞かないから、と小さな女の子と絞殺してしまう息子。
そんな息子を庇う妻。
妻に説き伏せられて殺人の隠蔽工作をする前原。
そして母は・・・

幼き日に母から嘘をつくことを戒められた前原。
息子の罪をなかったことにしようとする妻。
妻の錯乱状態には「それはだめだろう」と、突っ込みながら見てしまいました。そういうドラマなので、まんまと乗せられた、というわけです。

しかし、妻がこうなるには、前原の家族への接し方にも原因があり、かつ、息子を取り巻く状況が前原が想像する以上に歪んでしまっていることに遠因がある。
かつて母が説いてくれた単純で素朴な善悪の観念だけでは生きにくい社会。

認知症の母を養護施設に預けることに反対する前原の妹。兄夫婦の重荷を考えるとお節介なのでは、と思ったのですが、それには訳があったのですね。

母とは記憶の彼方で繋がっており、妻と息子の関係には入っていけない男。
二組の母子の歪な相似形が、情に流れる一歩手前で、シリアスに重たく描かれていました。

嫁姑の仲がうまくいかない、自分の家なのに自分の居場所がない。
身もフタもないことを承知で言わせていただくなら、早くに別居したら良かったのに、と。
息子夫婦を追い出しても良かったんじゃないかなー、なんてね。
寂しいだろうけれども、精神的にはうんと楽なんじゃないかな、思ってしました。
一方で、一人で死ぬことを選択した加賀の父が対称的に描かれてていました。
母と息子では、また違うのでしょうか。

あと、前原もずっと同居を嫌がっていた妻を突き伏せたのなら、責任とって欲しいよねっとか。(汗)

息子については一片の同情も感じませんでした。周囲の状況がどうあれ。
ただ、彼の犯罪は結果でしかない、とは思いました。
ドラマでは妻が息子をどう育てたのかは描かれていなし、前原の父が前原にどう接していたのかも描かれていないのですが、おそらくごくごく平凡な暮らしだったのだと思います。
どこでどう間違ったのか。
・・・わからないんですよね。わからないままに過ぎていく。日々積み重ねていく平凡な日常の中でいつのまにか大きくなる裂け目。その恐さをじわじわと感じました。

連続ドラマで加賀の過去について伏線ぽく散りばめられていた描写が、ほとんど全部解決されていて、原作未読派としてはすっきりした感じ。
2時間強、ということでコンパクトに納められていて無駄がなく、前原の嘘を明らかにしていく加賀の推理にも無理を感じませんでした。ラストの前原と、犬猿の仲だった妻と母のスリーショットには一瞬2時間ものっぽい甘さを感じはしましたが、それもこのシリーズの持ち味なのでしょう。どこかに救いがある。

原作を読んでいなくても面白かったように、連続ドラマを見ていなくても見応えがあったのではないでしょうか。

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