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2010年12月29日 (水)

2010年12月の読書

今年最後の読書のまとめとなりました。

今月は先月、先々月と本を買い控えた反動なのでしょうか、本屋さんに寄るたびに何かしら買ってしまいました。

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※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

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○<新読>

銀二貫 著:高田郁 (幻冬舎時代小説文庫)
夜市 著:恒川光太郎(角川ホラー文庫)
著名人名づけ事典 著:矢島裕紀彦(文春新書)
ロンドンはやめられない 著:高月園子(新潮文庫)
首ざぶとん 著:朱雀門 出(角川ホラー文庫)
アラミスと呼ばれた女 著:宇江佐真理(講談社文庫)
晩鐘 続・泣きの銀次 著:宇江佐真理(講談社文庫)

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○<再読>

泣きの銀次 著:宇江佐真理(講談社文庫)
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「銀二貫」


「みをつくし料理帖」シリーズの高田郁氏の新刊文庫です。
火事によって運命を翻弄される天涯孤独の少年、松吉が大坂天満で商人として成長していく時代小説です。高田さんらしい温かみ漂う後味さわやかな作品。さらさらと一気に読むめました。それにしても火事は怖い。

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「夜市」


表題の「夜市」は2005年日本ホラー小説大賞の大賞受賞作。カバーに書かれた「妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」~(後略)」というコピーに惹かれて買いました。氏の作品を読むのは初めて。同時に納められた「風の古道」とともにホラーというより、不思議な世界が描かれています。
ところどころ描写をワープさせたりぼかしたりする塩梅が絶妙で、時空の歪みがあざとくなく描かれていたように感じました。他の作品も読んでみたいと思います。

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「著名人名づけ事典」


子供に名前をつける時に役に立つ本、という以上に、作家や政治家など明治以降の有名人達の血縁関係や交友関係が基礎知識として簡略にわかるので、重宝しそう。
この本を読んで興味を持った人の伝記を読んでみるとか、ね。

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「ロンドンはやめられない」

20年以上英国はロンドンに、駐在員夫人として暮らした著者による風俗スケッチ風のエッセイ。ミドル・ミドルクラスを中心としたロンドンの人々、そして駐在員の奥方たちの暮らしぶりが軽やかに書かれています。
「子供の成功を恐れる親たち」などなど、ロンドンの人々のスケッチはもちろん面白いのですが、文章そのもの、例えば

女性は「自分自身や夫、恋人、そして子供など、自分に直接つながっているものや、自分に属しているものしか愛せない」けれども男性は「国や会社や出身県など、自分が属しているものを愛し、その愛が彼らの意気を高揚させる」

など、普段何となく感じていることを、飾らない平易な言葉で書かれてあるのが勉強になりました。

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「首ざぶとん」


京都と大阪の間に位置する街、恐らく長岡京市を舞台とした怪談連作短編集。

この人の作品を読むのも初めてです。収録された全4作、いずれも怪談実話の手法をうまく取り入れていて、小説、つまり作り物の怪談話で久しぶりに恐い、と感じました。
表題の作品は多少スプラッタが入っていますが、忌み言葉が巧みに使われていました。「トモダチ」は恐さとともにこの世に生きることの頼りなさを感じさせ、「ひじり」「羊を何度も掘り出す話」は実に怪談らしい不条理な世界を繰り広げます。特に「トモダチ」は携帯電話にまつわる怪談としても新しいパターンかと。

ヒロイン、まりかはごく普通のフリーター、本来なら探偵役である怪談収集家の華道教授の龍彦が強い霊感の持ち主でないどころか、結構あやふやな存在なのが、恐いです。多少強そうな人物も登場しますが、あくまで脇役で強いと言っても第六感が多少働く程度。「事件」を解決できるようなお払いパワーを持った登場人物は皆無なのです。そこが小説なのに本当に起こりそう、存在しそうで、恐い。えっと何回恐い、て書いたかな?(^^;;

夜中には読みたくない、傑作怪談集です。

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「アラミスと呼ばれた女」


幕末維新に実在したかもしれない、女性の通司(通訳)の半生を描いた作品です。
ヒロインを中心に、激動の時代が回り灯籠のように書かれていますが、ちょっと駆け足過ぎたような気もしました。歴史が移り変わる様子の説明描写が多くて、登場人物たちの会話が少なかったためかもしれません。歴史の流れをきちんと描かないと、ヒロインの生き様の特異性も浮かび上がらないためなのですけれども。

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「晩鐘 続・泣きの銀次」「泣きの銀次」


宇江佐真理氏の新刊文庫。
買ってからシリーズ第一作「泣きの銀次」の記憶が飛んでいるのに気がついて(汗)、先に再読してから読みました。どちらも短編集ではなく、長編です。

主人公は男前で腕も立つけれども、死体を見ると惨殺された妹を思い出してどうしても泣いてしまう、という岡っ引きの銀次。元は老舗の小間物屋の若旦那のですが、商売に興味がなく、十手持ちになるために自ら勘当を願い出た、ぼんぼんなんだけれども屈折した青年です。
第一作では身軽でいなせなあんちゃんだったのが、続編は10年後、不惑を向かえ、四児の父親となり、十手も返上して小間物屋の主として細々と暮らしている様子から始まります。
同心の表勘兵衛との関係はちょっと「髪結い伊三次捕物余話」シリーズの不破友之進と伊三次を思わせますが、表勘兵衛の方がもの柔らかい分、二人の関係も良好な感じがしました。

このシリーズは、犯人は早くから見当がつくのだけれども、証拠がつかめない。そして犯人たちがサイコチックなのが特徴。謎解き主体ではなく、そういった異常な人物を如何にして捕まえるか、という話を主軸とし、平行して銀次自身と銀次の周囲の人たちの喜怒哀楽が描かれている人情話です。
氏ならではの、しみじみとした情緒の中にも、ちらちらと人間の暗部が覗く作品でした。

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