JOKER 許されざる捜査官 最終回
特別編があるのね・・・シリーズ化を考えてるのかな?
ということで、最終回でした。
まず、突っ込みから。
久遠、車運転して大丈夫なのか?
「やべぇ、開いてきた」と、車の中で、血のにじみ出たお腹を押さえた時は、そのまま逝っちゃうんじゃないかと思いましたよ。←古い映画の観過ぎですでしょうか(苦笑)
しかも、その直後、現場に立っているし。大丈夫なのか?!
ということで。粗筋は、公式サイトをご参照下さい。感想のみ書きます。
小木さん演じるサカザキなんていう上司が登場した時は、思わず後だしジャンケンか、と思いましたが、特別編絡みかなと。
「ジョーカーが神隠しなんですよ」と伊達が井筒に言う劇的な演出のシーンに、そんなのわかってるし、と思わず突っ込みかけましたが、いや、井筒は知らないんだっけ、と思い直しました。
この間、BSで再放送された「偉大なるミステリー作家」シリーズを見たのですが、その中で、ミステリー作家は、ラストでいかにあっと言わせるかに賭けている、という話が出てきました。当たり前のことなんですけれど、そういう意味でこのドラマはミステリーとして見ると、はっきり言って「そのまんまかいっ」という結末だったと思います。
井筒の辞職の真相、という小さなオチはありましたが・・・
謎解きよりも、ハードボイルド・テーストに重きを置いた作品だと思えば、納得できるかもしれない。
極秘の刑務所とか、地図から消された島、なども、ある種の「ロマン」だと思えば。
ファンタジカル・ハードボイルド(そんな言葉はありませんが;;)といった感じでしょうか。
ジョーカーのやっている事、三上の信念の是非は、倫理的に突き詰めては考えず、あくまで娯楽作品として見ました。
三上がジョーカーになった経緯を明かし、自分の背負ってきたものを背負えるのはお前だけだ、と伊達に託す。
そのために伊達を引きずり込んだ。
今後、「人を裁くことで自分を罰する」道を歩むことになるだろう伊達は、文字通り「ババ」をつかまされたにように感じました。
ジョーカーのシステムを守るために人を殺してしまった三上が「ジョーカー」ではなく、法の裁きを受ける、という結末は、法で裁ける事件は法で裁く、ということで、きれいにまとまったと思います。
自分の中で納得できないのは、伊達が、神隠しの実態、計画者を知ろうともせずに、3年間も三上に従って制裁してきたことでしょうか。
伊達のキャラを考えると、矛盾があるように思いました。
薄々感じてはいたのだけれども、それよりも三上に対する信頼感や、法で裁けぬ犯人への憎しみが勝った、ということなのかな。
だからこそ、三上は伊達を後継者に指名した。
伊達なら、自分のような過ちは犯さないだろうということも含めて。ここは模倣犯のエピソードが効いてました。
でも、結局は謎の大組織の駒にしかすぎないのですよね。ここにニヒリスティックな悲哀を感じるかどうか。
ドラマの設定についての疑問があるとすれば、「仏の伊達さん」らしいエピソードがなく、また、「仏」といより「窓際」だったような気がしたことでしょうか。
特にラスト近くは、ジョーカーではない、普段の顔を出す余裕のない展開でした。
なので、「2つの顔を持つ刑事」という唄い文句とは大きくブレたように感じました。広報と脚本家の意図が次第にずれだした、ということでしょうか。(汗)
それから、あー、警察は本当にダメダメだったんだなぁ。(苦笑)
法の網を掻い潜る犯人の悪を際立たせるためにも、納得のいく捜査状況を描いて欲しかったです。そうすればメリハリがついて、伊達たちの制裁にもっとカタルシスを感じれたと思うのですけれど。
ドラマとして、もったいないな、と感じました。
伊達にとっての正義とは・・・上記に書いたとおり、やはり法で裁けぬ人間を裁くこと、そしてその行為が自分への罰でもある、ということなのでしょうか。むつかしい。また、時間のある時に考えようっと。(汗)
自分を救い、見守ってくれた、恩人、いやそれ以上の存在ですね、親代わりといってもいい人に対して銃を向ける、伊達の悲しい眼差し。
ラスト、伊達と三上の対峙シーンだけで、ドラマ全体が持ちこたえたような気がしました。
悪でもなく、善でもない。
その狭間を行く伊達を、堺さんは見事に演じられたと思います。
堺さんあってのドラマだったかな。
特別編では、井筒があの店のマスターになっていたりして(^^;;
※少々訂正、追記しました。
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コメント
>しかも、その直後、現場に立っているし
ホント、ホント(笑
死ぬか生きるかどっちかにしろよってね~
あすかに電話する時もいかにも、この世の最期って感じだったし・・
>謎解きよりも、ハードボイルド・テーストに重きを置いた作品だと思えば、納得できるかもしれない。
ホントにそんな感じですよね。
わたしも謎解きとしてはまったく期待せず、伊達という男の生き様みたいのに集中して見ていました。夏樹殺しの犯人は気になりましたが、そもそも設定がザルだしい・・(笑
>堺さんあってのドラマだったかな。
コレ、堺さん主演じゃなかったら、最初はキツかったですよ~
最終回まで見て、最後まで見てよかったな~って思いましたが。
来週の特別編、どんなでしょ?楽しみですね♫
投稿: きこり | 2010年9月15日 (水) 18時17分
きこりさん、いつもコメントありがとうございます。
>わたしも謎解きとしてはまったく期待せず、伊達という男の生き様みたいのに集中して見ていました。夏樹殺しの犯人は気になりましたが、そもそも設定がザルだしい・・(笑
何だか製作スタッフの人々が「謎の終身刑務所」にリアリティを持たす気はなかったような気がするんでよねー。
優れたファンタジーには細部にリアリティある、と思っているので。
もちろん、この作品はファンタジーではありませんが。(汗)
その中で、久遠のトラウマ、そして伊達という人間の生き様には、どちっつかずのザルな設定(笑)を超えた何者かを感じました。
特に、複雑で多面的な伊達は、理解不能なところも含めて、目が離せませんでした。
>来週の特別編、どんなでしょ?楽しみですね?
うふふ。「総集編やんかー」と突っ込む用意をしながらも、どんな形であっても、楽しみたいと思っています(^^)
投稿: Largo | 2010年9月16日 (木) 10時39分