龍馬伝 #21「故郷の友よ」
文久3年(1863)、27才
思いつくままの感想です。
八月十八日の政変で長州は薩摩、会津の公武合体派に敗れ、京に居れなくなった長州サイドの三条実美らとともに都を追われます。所謂七卿落ちです。
どの立場から見るかで、全く印象が変わるのですが、今回は薩摩が「悪者」的に描かれていました。
土佐勤皇党の目線で見ると、こういう風になるのだろうなぁ。
京にいる土佐勤皇党の連中に帰藩命令を出した容堂。帰藩しないものは脱藩したものとみなす。いよいよ牙をむいてきました。
武市は、帰藩したものも集めて
「攘夷の火は消えていない。我らは何も間違っていない、大殿様を信じよう、わしら土佐勤皇党は容堂公のために命を捨てても、敵を叩き潰そう」
と声を励まします。
不安の中、武市の言葉に応える人々。彼らには武市しかいない。
一方、勝は塾生たちに、帰藩を命じられたものに、帰ってはいけない、と言います。
今帰ってもろくなことにはならない。帰るのは許さない。今は負けるが勝ちだ。
動揺する塾生たち。そして龍馬も。
なんとかして武市たちを、以蔵を助けたい。派閥闘争に負けたからといって、罪人になるのはおかしい。
そんな龍馬に、長次郎は
「自分は日本のために働きたくて土佐も商売も捨てて侍になった。何があっても土佐には帰らない。武市らは元から侍だったから何かあっても覚悟ができていたのではないか」
と悲しげな表情。
同じことを勝にも言われます。
「土佐に帰って何ができる。彼らは覚悟はできているはずだ。お前には他にやるべきことがあるはずだ。今、死んではいけない。」
辛そうな表情で城を見つめる武市。
その姿を見た弥太郎に、また、士の誇りはないのかと説教するつもりだろう、と言われます。
でも自分は刀より算盤を信じる。
言い切る弥太郎に、
「馬鹿にしていたが、お前のような人間がいてもいいのかもしれん」
と、武市。今までのようにつっかかることなく、早く子供をつくれ、と言い置いて去ろうとします。
今までと様子の違う武市に、弥太郎は思わず喰いつきます。
収二郎に腹を切らせたのは大殿様だろう。
「悔しくはないのか、理不尽とは思わないのか。まだ、信じるのか。
俺のようなものがいてもいいというのなら、武市も好きに、自分に正直に生きていいのではないのか。」
弥太郎もまた、弥太郎なりに武市を心配している。弥太郎本人は認めないでしょうが。
しかし武市は
「自分は正直に生きている。忠義を尽くすのは侍にとって当たり前のこと。」
と振り切って去ります。
武市家、武市と富の二人きりの朝餉。
「もし龍馬がそばにいたら。」
きっと、まだ、そんなことを言っているのか、と言うだろうな、と富に語ります。
容堂がどう出るか。
「わかっている。」
でも、皆には言えない。皆、私を信じてついてきてくれた。
「今、泣き言は言えない。」
何のために生きてきたのか。自分の信じる道を貫くことしかできない。龍馬や弥太郎のようには生きられない。
覚悟は決まっているが、真情を吐露せずにはおれない武市。
励ます富。
「おまえだけにはあやまらないといかん。」
子供もいないのに、たった一人で寂しい想いをさせてしまった。
これからは二人で過ごそう。
桂浜へ行こう、秋には、そして冬には・・・
そこへ目付たちが捕らえにやってきます。
かまわず富と話し続ける武市。
答えがないので座敷に乗り込んできた追っ手の者達。
「ちょっと出かけてくる」
「いってらっしゃいませ」
この別れのシーンはじんときました。
今回描かれた、風向きが変わったために失墜し、幼友達を救うこともできず、蟄居をよぎなくされる武市の姿には、失意のどん底に陥った人間の悲しさをしみじみと感じましたが、ここに到るまでの武市の人物像は微妙だったような気がします。
ふり幅が大きいなぁ、と。
前回からですが、憑き物が落ちた、ということなのでしょうが。
時代そのものがふり幅の大きい時期なので、人もまた、そうなるのかもしれませんけれども。
弥太郎が久しぶりにうざさ全開でした。(爆)
材木が全く売れないので、元のきちゃない格好に逆戻り。
そのまま坂本家に上がりこんだり、たまたま訪れていた富に無神経な言葉をかけたり。
あの格好で座敷に上がってこられたくないなぁ。
で、おまけは手作りの「ほとけさま」ですか。(大爆)
欲しくないです!
で、やっと思いついたのが、修繕のサービス。これがあたって、全部売れたようです。
「おまけは物ではない、人の気持ち。」
運のつき始めとなるのでしょうか?
龍馬は相変わらずおたおたしていました。まだ雌伏の時だから仕方がないか。
武市が雀を書くと喜んだ、という以蔵。
喜ぶ以蔵の顔が目に浮かんで、思わず涙。皆、随分遠くに来てしまったようです・・・・
新選組が登場しました。
ラスト、以蔵の声に気づいて欲しい、と思いつつ、次回へ。
ここで助かっても・・・なんですけど・・・
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