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2010年5月 4日 (火)

2010年4月の読書

※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

○<新読>

斬られ権佐 著:宇江佐真里(集英社文庫)
十日えびす 著:宇江佐真里(祥伝社文庫)
ひとつ灯せ―大江戸怪奇譚 著:宇江佐真里(文春文庫)
押入れのちよ  著:荻原浩(新潮文庫)
黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて  著:田草川弘(文春文庫)

○<再読>

卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし 著:宇江佐真里(講談社文庫)
あかんべえ(上下) 著:宮部みゆき(新潮文庫)

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「斬られ権佐」

主人公は仕立て屋で下っ引きも務めている、八十八の傷を負った男。晩秋の木漏れ日のようなしんみりした捕り物です。主人公の弟が印象に残りました。

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「十日えびす」


つつましく暮らす継母と年頃の娘に次々と降りかかる浮世の難題を、継母の目で描いた下町物。理解したつもりでも理解できかねる隣人との紆余曲折の関係など、人間関係そのものがミステリーとなっている、宇江佐さんらしいお話です。

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「ひとつ灯せ―大江戸怪奇譚」


確実に死に向かっていることを意識し始めた初老の人々の"あがき"や妄執が描かれています。怪奇譚の部分は、はっきり言ってあまり成功しているとは思わなかった、というか、怪奇譚といつもの宇江佐ワールドがうまく融合していなかったような気がしましたが、いつものように主人公目線を貫いているので、思わず感情移入して読んでしまいました。

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「押入れのちよ」


「千年樹」を読んだので、同じ著者の本作を購入しました。「千年樹」は連作でしたが、こちらは舞台も設定も違い、表題作「押入れの千代」のような広く好まれる話から、なんともブラックなものまで、色んなパターンの話が入っている、怪奇短編集のツボを心得た本でした。怪奇な短編を読みたい人にお薦めです。

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「黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」

文庫本化されたので購入。ハードカバーは高くて(汗)。未だに謎に包まれている監督解任劇を、膨大な資料と関係者の証言を元に書かれています。途中まではあまりに提示される資料が綿密すぎて、ちょっと退屈だったのですが、次第に優れたミステリーを読むような感覚になって引き込まれました。
もちろん、ここに書かれてあることがすべて真実であるかどうかは、わかりません。「読み物」として面白かった、ということです。ただ・・・

ノンフィクションというのはいくら豊富な資料を元に書かれていても、多かれ少なかれ著者の意向が反映されるわけで、そうでなければ単なる資料の羅列にすぎない。
面白いノンフイクションほど、資料の取捨選択を含めて、著者の意向というか目線が反映していると思うのです。捏造などは論外ですが、例え明らかな偏りがあって反発を覚えたとしても、歴史への真摯な態度と作家の生き様が反映されていると感じれれば、読み進めることができる。
ですから、著者がどういう立場でテーマに取り組んだかを踏まえて読むことは大事だと思うのです。

本書で唯一不満なのは、本編では自分の立場を匂わしてはいますが、明らかにせず、おおよそ第三者として書いているのに、あとがきで黒澤監督との関わりをネタバレのように明かしていることです。
これが思った以上に重要な立場だったので、作家としてのスタンスや文体は第三者でもいいのですが、最初に断っておく方が読者に対してフェアじゃないかな、と思いました。

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「卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし」


初めて読んだ宇江佐さんの作品です。最近本を買いすぎたので、ちょっと立ち止まって振り返ろうかな、と思って読み返しました。
八丁堀同心の家に嫁いだ女性の心の移ろいが食べ物と絡ませて描かれています。「江戸前でもなし」というのが意味深です。温かいような、寂しいような、残酷なような、しんみりするような。まさに宇江佐ワールドです。やはり男の子の描き方が優しいなぁ、と改めて感じる作品でもあります。

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「あかんべえ」


時代物繋がりで再読。人間たちの心の闇に立ちすくみ、お化けさんたちの優しさにじんわり癒される作品。宮部さんの時代物も大好物なんです(^^)

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