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2010年4月12日 (月)

我が家の歴史 最終夜

三谷幸喜書き下ろしのスペシャルドラマ。昭和2年から昭和39年までの、激動の歴史を底抜けの明るさとバイタリティーで生き抜いたある家族の物語。(公式サイトより)

公式サイト

総括を含めて。

一家の大黒柱だった鬼塚が癌に倒れ、今まで曖昧だった本妻と「二号」の立場の違いも明らかに。
しかし、鬼塚が亡くなった後もトラブルに巻き込まれながらも、それぞれに失敗を重ねながら、たくましく生きていく八女家の人々。

三夜目が、一番ドラマとしてまとまっていたように思います。

それは八女家を中心に描かれていたためかと思います。

いや、今までもそうだったのですが、第一夜は有名人たちがお祭り的に登場するのに、見ている方が馴れてなかったため、第二夜はコントの部分が突出しているように見えたため、ドラマの本筋が散漫な印象になってしまった気がしたのです。

最終夜は前半は鬼塚の死と、その影響をもろにかぶる八女家の人々に焦点が合わされていましたし、後半は懲りずに夢を追いかけ続ける、父、時次郎の高揚と挫折が描かれていました。

また、一夜、二夜ではブレていた長女の友人であり、長男の元恋人のゆかりのキャラに筋が通ったこと。「転落した女性」のベタなパターンではありますが、見やすくなったと思いました。
八女家にわだかまりなく受け入れられるも、つるちゃんと三女、房子の結婚式の後、姿を消し、ラスト、自立した姿を見せるのも、戦後の一女性の生き方のひとつのパターンを描いて成立していたと思います。

コミカルな、というかコント的なシーンは、つるちゃんがほとんど一手に引き受けていたのも、ドラマとしてのまとまり感を生んでいたと思います。

実在の有名人たち、永井荷風、手塚治虫も本筋に関わっていましたし、特に古川ロッパは三谷さん、そして生前の舞台を見ておられた伊東四郎さんの思い入れもあってか、血肉の通った人物に感じました。

鬼塚の全財産は妻が相続しますが、息子、実には、成人するまでの養育費を払ってくれるとの事。
その他に、鬼塚は実のために政子名義で口座を作ってくれていました。
政子は、そのお金を実のために取って置くためにトランジスター工場の工員として働き始めます。

そんな中、またも事業に失敗する時次郎。
米国生まれのプラフープのような玩具はうまくいきそうだったのですけどね。米国サイズそのまま作っちゃったもんだから、重たくて大きくて・・・後発の日本人向けのフラフープに押されて全く売れずに完敗。

だからー、古賀ちゃんの持ってくる話に乗っちゃいけないんだってば。(笑)

時次郎の事業に関わることでようやく自分の生きる道を見つけたような気になった、政子の元恋人、大浦が哀れでした。その後、何故か駅員になってましたが、それはそれでよかったよかった。

やむを得ず、父の借金を鬼塚の遺産で返済する政子。

怒り心頭の政子を、フラフープで笑わそうそうとする時次郎、弟の宗男。宗男の嫁、マリアたちの能天気さが、笑えるとともに「情けなかぁ」@母、マキ

怒り笑いの政子に思わず共感。ええ、この時からこのドラマに愛着を感じました。遅いですが(汗)。
でもヒロインに共感を感じる、感じないでは大違いだと思うのです。

そして半分に減った遺産も・・・

忠実な鬼塚の片腕で、鬼塚の死の後も八女家を献身的に支えていた阿南さん演じる秘書が、実は出会ったときから政子に惹かれていて、思わず想いを打ち明けるも、手厳しく拒否されると、残った遺産を全て持ち逃げして行方をくらましてしまうのです。

誠実無私で忠実な秘書を演じられた阿南さんの存在自体が思わぬミスリードで驚きました。このエピソードは、完璧。

時次郎の最期はあっけなく、そのあっけなさが切なく心に残りました。夢を追い続けていた男の最期。

「ベアトリねえちゃん・・・」
時次郎の亡骸の横で夜通し唄ったマキ。

第一夜での冒頭、炭鉱が順調な時の、幸せそうな一家の姿がオーバーラップしました。

後、古川ロッパの本物の芸を見て、芸人の夢をあきらめる宗男、手塚治虫のマネージャーのようなことをしている編集者から才能のさなを指摘され、漫画家の道をあきらめる房子。何年もかかってやっと1作書き上げた阿野。
それぞれ、三谷さん自身の創作活動に対するネガな思いが反映されているように感じました。

.

三夜続けてみて、最初はどうなるか、と思ったのですが、何とかうまくまとまったように思います。

色んな伏線が、苦さをともないながら回収されていったと。

後は好みでしょうね。

一番印象に残るのは、夢を追いかけ続け、ついにひとつも成功することなく、あっけなく逝ってしまった時次郎。このはた迷惑で生活能力のない親父を演じられた西田敏行さんは、さすがでした。

そして豪華なキャスティングの中で、ヒロインを演じきられた柴咲コウさん。子供を生んでからの少し老けた感じも絶妙で、無理がありませんでした。

ドラマの核であるこの二人に揺るぎはなかったと思います。

その他、破天荒な家族の中で世間的常識の要を担っていた富司純子さん、佐藤隆太さんの受けの演技、意識的に二枚目ポジションを演じられた松本潤さん、上記の阿南さん、そして控え目ながらもあくまでポジティブで気のいい嫁を演じられた鈴木砂羽さん。彼女が出てくるとほっとしました。

ま、一番の儲け役はつるちゃんだったでしょうね。大泉洋さんがこの三谷さん好みのキャラを見事に演じてられていました。

後は好みでしょうが、当初はなんだかなぁ、と思っていた堀北さん演じる次女、波子のマイ・ペースでデリカシーに欠けるキャラが最後まで徹底されていたので、何となく納得させられてしまいました。
こういう女性だからこそ、何年間も作品を書かない面倒くさい(笑)夫を全く気にすることなく、萎縮せず、自分の好きなことをのびのびできるのだろうと。また、阿野への的確な突っ込みに愛情を感じました。押しつけがましい行為は嫌いだけど寂しがり屋(突っ込みは愛情;;)な阿野とは相性がいいのかも、と。←この段、一部訂正、追記しました。

あ、三谷さんの術中にはまっている?(苦笑)

ま、八女家の人々は最終的にそれぞれ存在感をしめした、ということですね。

しっかりもののヒロイン、志半ばで病に倒れた恋人と、甲斐性なしの親父。
終わってみれば、謳い文句通り、笑いとペーソスを織り交ぜた、「ホームドラマ」、もしくは「バラエティー感覚あふれたホームドラマ」でした。

この「バラエティー」とは、お笑い芸人さんたちを並べる今のバラエティーではなく、テレビで言えば「時間ですよ」とか、映画だと「無責任」シリーズのような作品、という意味です。作品を知らない人には全くわからないでしょうけれども。(大汗)

.

と、いうことで。

なんだかね、してやられた感はありますね。(苦笑)
変化球で打ち取られた打者みたいな気分です。

好みで言うと、しんみりしたシーンの多かった最終夜より、破綻気味だった第二夜が面白かったです。コメディー好きなので(^^;;

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最後に物凄く個人的に。

八女家がそろったシーンでは必ず画面すみにぼーっと立っている阿野のダメっぷりが可笑しかったです。
KYなのは、彼の発言が物語を進めるわけですのでいいとして、波子の突っ込むスピードがだんだん速くなっていったような(笑)。
新聞に掲載された芥川賞をとった遠藤周作の写真に、何度も「このっこのっ」と指を押す大人気のなさや、引越しの時の役に立たなさには笑えました。無駄にカダイがいいだけに余計に。

ともかくも作品が仕上げって良かったですね。
でもナレーター(実)が「時代を動かしたものはいない」なんて言われていたので、きっと知る人ぞ知る、マニアックな作品だったように思います(^^)

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