2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« ジェネラル・ルージュの凱旋 #03「人格変貌」 | トップページ | タンブリング #01 »

2010年4月22日 (木)

Mother 第2話

公式サイト

怜南を連れて室蘭から東京行きの列車に飛び乗った奈緒。
怜南に「継美」という名をつけ、自分を「おかあさん」と呼ばせます。
しかし、怜南が行方不明者として捜索中、という記事を見て不安になった奈緒は宇都宮で途中下車。
しかも駅で置き引きにあってしまい、荷物は捨ててあったものの、現金はほとんど取られてしまいました。

この冒頭の流れが、怜南が子供相手ですが本名を思わず口にした時や、荷物を置きっ放しにした時に「ああ、あぶないよ~」、と視聴者に心配させたり突っ込ませたりする、サスペンスの王道をきっちり踏まえていて、開始早々ドラマの世界に入り込めました。

お茶の間で観るドラマは、導入部でいかに視聴者の意識を集中させるかが勝負なんだなぁ、と改めて思いました。

残ったわずかなお金で、自分が5歳から7歳まで預けられていた児童養護施設へ向います。
ボランティアで運営されていたらしいその施設なら、大丈夫。あの「ももこせんせい」がいれば。
ローカルバスに乗車してやっと一息ついた奈緒。怜南にも「大丈夫」と微笑みかけます。
とにかく、いったん怜南を預かってもらって、仕事を探しに出かけよう。

奈緒はどうやら生みの母に捨てられた後、施設に預けられ、その後、鈴原家に引き取られたらしい。
そして生みの母については何にも知らされていない様子。

たどり着いた施設。建物はそのまま残っていましたが、ももこせんせいは痴呆症になっていました。

ももこせんせいを心配して様子を見に来た駐在さんが、せんせいの近況を教えてくれます。

10年前に夫に死なれた後、一人暮らしは心配だから、と引き払うことを勧められても、ここから出ようとしなかった。
それはここを巣立っていった子供達のために。あの子達の故郷はここしかないのだから。待っててあげる人がいなければ。

しかし、ヘルパーもいない不便な所なので、明日、施設に引き取られることになっているとのこと。

偽名を名乗った奈緒を、ここを巣立った子供達の一人だと知って、何の疑いもなく喜ぶ駐在さん。
あんたの子供だったら孫も同然。さぞ嬉しいだろう。

最初は会話さえままならぬほど痴呆が進んでいたももこせんせいは、怜南と触れ合う内に、時々記憶が戻るようになってきたようです。
子供に戻ってしまったももこせんせいに懐く怜南。

奈緒は施設から人が来る前に逃げようと、怜南を連れ出そうとしますが、怜南はももこせんせいと一緒じゃなきゃ嫌だ、とだだをこねます。

わがまま、言わないの。
無理矢理連れ出そうとする奈緒。

すると、ぐずっていたのを止めて真顔になり、今までは言われたとおりに「おかあさん」と呼んでいた奈緒を「先生」と呼ぶ怜南。
やがてにっこり笑いながら言います。

大丈夫だよ、わたし、ももこせんせいと二人でいるから。

あな、恐ろしや。

この変わり方が、素晴らしい。思わず肝が冷えました。

この子は自分が邪魔になりつつあることをよーく知っているわけで。
ももこせんせいも同じように皆から邪魔、とまではいかなくても、「やっかいもの」扱いされていることも知っている。

自分の事を「心配している」母親が映っているニュースを見て、「ママは心配なんかしてない」と言える子供です。

今までわがままを言わなかったのに、突然頑なになってしまった怜南をどう扱っていいかわからない奈緒。でも逃げなければ。どうしたらいいの。母親なんかになれない。

会話が通じない、と知りつつ、ももこせんせいに愚痴る奈緒。

「16。16.5。」

ももこせんせいは怜南の靴が合っていないことを語りだします。痛そうに歩いていた、と。
全く気がつかなかった奈緒。靴は怜南を連れ出そうと決意した時に買ったものです。

ももこせんせいは子供と触れ合って、昔のことを思い出してきたようです。世話をした子供達のことを、そして奈緒のことも。

「あんたもそうだった。わがままを言わない子だった。どうしてだかわかる?
一度捨てられたから。また、もう一度捨てられるのが恐いから。」

奈緒はももこせんせいと一緒に逃げることを決意しますが。

.

勢いで怜南を連れ出したものの、どう扱っていいかわからない、挙句に逃げ出す可能性もあった奈緒が、次第に冷静に怜南と向き合いだした回。

しかし、この感情の動きを「母性」とはまだ言えない、と思いました。
強いて言うなら「保護欲」、もしくは「同志愛」。

今のところ、奈緒と怜南ってどう見ても親娘に見えません。これからでしょうね。

松雪さんの子供が好きじゃない様がリアルでした。ええ、自分も子供はあまり好きじゃないので。(汗)
子供に馴れていない人って、子供を子供として扱えない。自分の子供ならまた違うのでしょうが、他の子って距離感をとるのが難しい。

ましてや怜南は。
嘘やごまかしが通用しない。
奈緒の中の、ほんの少しでも自分を捨てようと思いつつある、持て余しつつある気持ちを敏感に感じてしまう。
めんどくさいお子様です。

でも、自分もかつてはそうだった。ももこせんせいの言葉で思い出す、幼少期。
そして、他人との距離感の取り方がわからぬまま、今に至っているのかもしれない。

自分の身を守るためにそんな風に育たざるおえなかった不幸。

ももこせんせい、奈緒、怜南。
それぞれに孤独な3人の触れ合いが、ベタな展開ではありましたが、落ち着いた描写で、心に沁みました。

ももこせんせいが保存していた、自分が預けられた当時の物が入っているはずの箱の中身は一枚の紙切れが入ったきり。
悲しいほどからっぽでした。

一方、育ての母、鈴原籐子と、生みの母らしい望月葉菜は定期的に会っていたようです。
籐子に「一度も会ってません」と言い切る葉菜。

しかし、奈緒と街ですれ違ったとたんに娘とわかった、ということは。

今回も締めは葉菜でした。

.

テーマの重さは重さとして描かれており、色々と考えさせられましたが、それぞれの不幸感の描写が押しつけがましくなく、ミステリー・スタンスで描かれているので、スリル感も楽しめたお話でした。

怜南の母親、そして嗅ぎまわる藤吉駿輔の動向も含めて、どう話が展開していくのか。

三姉妹の長女、奈緒が養子であることは妹達には知らされていないようです。
結婚を控えた次女の顔を、いつも逆光気味に撮っているのが印象的でした。

最後まで、このクオリティーを保ってほしいものです。

.

.

#1

« ジェネラル・ルージュの凱旋 #03「人格変貌」 | トップページ | タンブリング #01 »

#ドラマ:2010年第2クール」カテゴリの記事

@山本さん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Mother 第2話:

» Mother #02 [ドラマハンティングP2G]
怜南(芦田愛菜)を連れて夜行列車に飛び乗った奈緒(松雪泰子)は、怜南に継美という名前を付け、新しい人生を歩もうとしていた。 しかし、新聞で怜南の海難事故の記事を見つけると、途端に不安に駆られるのだった。 人目を避けて思わず途中下車した二人。しかし、その駅で..... [続きを読む]

» 「Mother」第2回〜つぐみちゃんが怖い!! [世事熟視〜コソダチP(気分は冥王星)]
『Mother』第2話 「居場所のない二人」  ちょっと普通の子じゃない怜南ちゃんが怖い!! 【 変なこと言うね 】  奈緒(松雪泰子)と逃避行する怜南(芦田愛菜)が、自分自身が行方不明だと言うTVニュースを見てる。  アナウンサーが「安否を気遣う仁美さんは、悲しみにくれる表情を浮かべ、無事の帰りを祈るようにしていました。」と実母の様子を読み上げた。  怜南ちゃんは「間違ってるよ。今の人。間違ってるよ。怜南ちゃんのママは祈ってない。怜南ちゃんの帰りを祈ってないよ」と実母の本心... [続きを読む]

» Mother 第2話 育ての母 [レベル999のマニアな講義]
『居場所のない二人』内容母・仁美(尾野真千子)恋人の真人(綾野剛)から娘・怜南(芦田愛菜)への虐待を見るに見かねた奈緒(松雪泰子)は、怜南を連れ、“継美”と名乗らせた上... [続きを読む]

» Mother (松雪泰子さん) [yanajunのイラスト・まんが道]
◆松雪泰子さん(のつもり) 松雪泰子さんは、毎週水曜よる10時日本テレビ系列にて放送されている連続ドラマ『Mother』に鈴原奈緒 役で出演しています。昨日は第2話が放送されました。●第1話と第2話の導入部のあらすじと感想... [続きを読む]

» 『Mother』 第2話 [美容師は見た…]
駅構内のトイレ前に荷物を置いたまま、継美(芦田愛菜)をトイレに連れて行く奈緒(松雪泰子)。当然盗まれちゃったんですけど、慌ててたと言うよりドジ?ちょっとイラつく。でもこれは全てラストへ繋がって行くことになるんですよね。上手いな~。前回、継美の着替えや靴を... [続きを読む]

« ジェネラル・ルージュの凱旋 #03「人格変貌」 | トップページ | タンブリング #01 »

作品一覧