不毛地帯 最終回
原作 … 山崎豊子『不毛地帯』
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原作未読です。
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ついに最終回です。
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油田開発につぎ込んだ費用、60億円。大門が綿相場につぎ込んだお金は45億円から49億円に。
大門の綿相場での損失はメインバンクにも不評。
壱岐は大門に、もう綿相場から手を引くように、ではなく、社長退陣を要求します。
反発した大門は兼ねてからの思惑通り、里井を副社長として呼び戻す、と壱岐に告げます。
石油が出なければ壱岐は追い払われる。壱岐がいなくなれば、石油事業やうまくいきかけている千代田自動車の提携話はどうなるのか。
役員会議。
満を持して里井登場。里井が挨拶をしているまさにその時に石油が出た、との知らせが届きました。
祝福される壱岐。
落胆する大門と里井。
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油田を掘り当てた近畿商事は世間から絶賛されます。記者会見の場で、
「背負ってきた荷物をようやく降ろした気持ちです。」
そしてこの計画が実現できたのは全部大門社長のおかげである、と答える壱岐。
大門を持ち上げる壱岐とそれに乗っかる大門を見て、里井は去ります。
しかし、この会見も壱岐の大門に、近畿商事に傷がつかないようにするための、言わば「花道作戦」の一つでした。
一方で大門の綿相場の失敗を田原にリーク、大門を追い詰めていきます。
そしてついに最後の一手。
引退を拒否する大門に壱岐は辞表を出します。
大門がいない会社に私がいるわけにはいかない、と。
「これからは組織です。組織で動く時代です。」
一代で大会社を築いたワンマン社長に引導を渡しました。
会社の会議室で退任の挨拶をする大門。終始大阪弁だったのが心に残りました。
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退職した壱岐のやるべきとことは、谷川の意思を継ぎ、シベリアで命を落とした人たちの遺骨を日本へ返すこと。
ラストシーンは再びシベリアの元抑留地でした。
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大門との駆け引きはさすがに見応えがありました。
16年の歳月も感じましたし、壱岐の冷徹な仕事ぶりも見れました。
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ああ、千里と紅子の付け足しのような会話がありましたね。(汗)
千里はもう結婚を考えていないようです。
二人はどうなるのか・・・結局壱岐は千里にシベリアに行くので、つまり、この事業に心身を捧げたいので「勝手を言ってすまないが、今日を限りにして欲しい」と告げます。ううむ。
その決意はわかります。
問題はここに至るまでの二人の関係の描き方なのかと。
壱岐と千里との恋愛話に、最後まで心打つものを感じられなかったのは、残念でした。
千里の「待ってます」より鮫島の叫び、
「辞めるなんて嘘だ、また何か考えているんだろう!壱岐正は俺が倒してやる!・・・辞めるな!」(セリフは概略です)
の方が心に残ったのは、贔屓でしょうか。←あくまでキャラ上です。
しかし、鮫島という人物の方がはるかにこのドラマに貢献していたと思うのです。
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以下、まとめを含めて。
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吹雪の中に独り佇む壱岐。たとえ家族がおろうが、仕事に成功しようが、彼の心は常にそこに戻るのでしょう。
思わずジーンときました。
シベリア抑留時代、そして若かりし大門との出会いの追想シーンも感慨深かったです。
改めてもったいないドラマだったなぁ、と思わずにはおれませんでした。
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シベリアのみならず、南方の戦場の遺骨の帰還作業も未だ終わっていない、と聞いています。
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鮫島、里井、小出、角田・・・「悪役」キャラが活躍したり、壱岐とまともに絡むお話は面白かったです。
しかし、全体的に見て、壱岐という複雑な男、及びテーマを描ききれた、とは思えないのです。
長編原作をドラマ化するにあたってのエピソードのチョイスや、多すぎるキャラの整理もしくは生かし方、焦点の絞り方・・・
かつ、ドラマとして構築する時に、ドラマならではの「何か」が欲しかったような気もします。
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大河風、とでも言うのでしょうか、一人で看板背負える人が多く出演されていた豪華な作品でもありました。これも功罪半ばというか・・・
「功」は言うまでもなく、役も非常に重要だった、遠藤さん、岸部さん、原田さんなど。ドラマに厚みを感じさせてくれました。さすがです。
壱岐サイドでは、視聴者には廃校間際の士官学校出身、つまり壱岐の後輩である、というバックボーンしか知らされていない兵頭を、それらしく、絶妙な二枚目キャラで演じられていた竹野内さん。
自分は特にファンではないのですが、主人公の味方で、しかも癖のない二枚目の脇キャラって難しいと思うので、印象に残りました。
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逆なのは、例えば吉行さん。原作はどうなっているか知りませんが、ドラマ上ではチョイ役でした。しかし画面に出てくるだけで全部さらっていかれるのです。
スペシャル感は出ましたが、印象が強すぎて、壱岐と千里の恋愛の進展がふっとんでしまったような気がします。
今思うとNY編て、恋バナとしてはロマンチックな展開だし、重要なパートだったんですよね。でも記憶が・・・「家政婦が見た」しかない・・・(滝汗)
ええ、それだけ存在感があるということです。すごいです。
紅子さんは・・・よくわからなかった。(汗)。
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やはり、自動車関連の話が残念だったような気がします・・・それと恋愛話も←しつこい;;
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色々書きましたが、製作スタッフ、そしてキャストのみなさんの誠意が感じられたドラマだったと思います。
唐沢さん、半年お疲れ様でした。
この作品の中で一番難しかったのが、壱岐というキャラだったと思います。
次回作にも期待しています。
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これからもこのような力のこもった作品を作ってくださることを、心から願っています。
ありがとうございました。
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