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2009年9月25日 (金)

官僚たちの夏 #7、#8、#9、最終回

敗戦国の日本を、世界と肩を並べる豊かな国にしたいという使命感に燃える、熱き通産官僚たちの活躍を描いた物語。“ミスター通産省”と呼ばれた男・風越信吾を中心とした、国内産業の保護を訴える“産業派”と、国際化を目指して自由貿易を理想とする“国際派”の攻防を軸に展開していきます。(公式より)

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公式サイト

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世界陸上や選挙特番などで休止しているうちに、見る習慣がなくなってしまって、結局録画で拝見しました。

以下、まとめて見たので(汗)、大雑把な感想です。

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#7 風越たちが立案した「国内産業保護法案」が池内総理大臣の画策によって廃案になる過程を描いた回。

政治家や官僚達の駆け引きが描かれていました。
ダイナミズムは感じませんでしたが、新聞記事になる以前の水面下の様子がわかりやすく描かれていました。本当はもっと複雑でドロドロした駆け引きがあったのだろう、と推察。

今後へのキーポイントとして、牧と鮎川、片山と庭野が同期でライバルであることが前面に出てきました。
慣例では同期から次長になれるのはただ一人で、三権分立の原則上、その人事に政治家は介入しないことになっている、と。(メモメモ)

この回では、風越が前代未聞の人事介入で次官内定を取り消され、特許庁に左遷されていました。

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#8 玉木博文前特許局長は異例の本省返り咲きを果たし、「国際通商派」が主要ポストを占め、風越率いる「国内産業保護派」が閑職に追いやられる。

色々ありましたが(汗)、自分の全てをつぎ込んだ「国内産業保護法案」を政治の力学によって廃案にされた牧の変貌が印象的でした。

左遷されたはずの風越がでしゃばってくる。
玉木が嫌な気持ちになるのもよくわかります。

炭鉱の町の成り立ちやその後を思うと、複雑な思いです。
確かに衰退していく運命の産業だったのだろうけれども。

国産旅客機はその後、特殊法人であった製造会社が1981年に解散、実質生産中止に。2008年、三菱重工にて開発が再開されたそうです。

飛行機開発は軍需産業と表裏一体の側面があるので、こちらもドラマの中で語られていたようなきれい事だけではない裏の部分がありそうです。
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#9 玉木が次官を辞任し、後任に風越を任命する。石炭産業を救済するため、企業局長に据えられた鮎川光太郎は九州の松池炭鉱で起きた爆発事故現場に赴く。
一方、繊維局長に任命された片山は、風越次官の元では自分が次官になる道は閉ざされたと思い、辞職を考える・・・

志をともにしていたはずの須藤は総理に就任してから、次第に風越と距離を置きはじめます。もっと現実を見ろ、ということですね。

この回のハイライトは炭鉱事故でした。
こういう役を演じたら、高橋克実さんは本当にうまいです。
病に倒れる役どころも。ここんところ多いですよね。

牧がどんどん悪い(苦笑)官僚になっています。

病で倒れた鮎川の頼みを断りきれず、片山は繊維産業振興に本気で取り組み始めます。

最終回 日本政府は戦後の総決算として、米軍占領下にあった沖縄・小笠原諸島の領土返還実現に動き出していた。
風越は次官を退任、天下りはせず、経済評論家の道を進む。
鮎川亡き後、新たな次官には牧が就任。
そして懸念されたとおり、見返りとしてベトナム戦争の後方支援と繊維産業の大幅な貿易削減を求められる。

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「日本はアメリカの植民地か」「いつまでもアメリカの背中をみているだけではいけない。対等な関係を結ぶべきだ。」という風越。
「日本はアメリカに軍事依存し、防衛費負担が少なくからこそ高度経済成長を実現できた」
「何の血も流さずに領土を取り返すようなムシのいい話は通用しない」と須藤総理。
総理の言うこともわかります。で、後方支援には核の密約もあったわけですね・・・。

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戦後20年間、政治家と官僚たちが日本の経済をどのように動かそうとしていたかを描いたドラマ、としては何とかうまくまとめてあったと思います。
その時とられた政策や方針が是だったか非だったかの判断は人それぞれでしょう。

とにかく、経済行政の複雑さはよくわかりました。
各エピソードのゲストが要所要所で顔を出していたのも丁寧に感じました。

惜しむらくは前半、演出などに力が入りすぎていて、人間描写などに上滑りな部分があったところでしょうか。

現在に繋がる後半は炭鉱事故や鮎川の死もあってペシミズム的な雰囲気が漂うようになり、それがリアルに感じられて、自分的にはだんだん面白くなってきました。

風越も一貫して理想主義者ではあるのですが、その言葉には序盤のようなプロジェクトX的なテーストはなくなって挫折感が伴い、人としての深みを感じるようになりました。

キャストの皆さんの好演もあって、「経済小説」を徐々に「人間のドラマ」に仕上げていった、という感じです。

ただ、官僚目線のドラマなので当然なのでしょうが、登場した人官僚達がいい人、というか、可憐に描かれすぎていたような気はしました。

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牧の心変わりを前半の鬱屈した心情と連動させてもう少しシナリオ上で丁寧に描いてくれれば、別の官僚像が浮かび上がって深みが増したように思いましたが、時間がなかったかな。

自分なりのポリシーはあってのことですが、結果的に蝙蝠のごとく有利な方へ接近する御影も印象的でした。

正直言うと、登場人物の心情を描いてくれれば、という感想は全体的に感じたのですが、書かれていない部分を俳優さんたちの個人技で支えた、と言ったら言いすぎかな(^^;;

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現実を見ると、ここ数年、リーダー不在であっても国としての機能が滞らなかったのは官僚達のスキルの高さにあったことは認めざるをえないと思います。
天下りを初めとする弊害は是正して欲しいですが、優秀な人材の宝庫であることも確か・・・はっ、そう思わせたかったのか!?(汗)。

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一番印象的だったのは、ラスト、繊維関係者によるデモでもみくちゃにされた庭野の言葉です。

今まで走り続けてきた庭野。

あの場に退官した風越がいるのは少し不自然ではありましたが(汗)。

「ちょっと休んでいいでしょうか。」
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録画したまま見ずに終わるドラマも多いのですが、このドラマは最後まで見て良かったと思いました。
スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。

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