アタシんちの男子 最終回
城の存続を賭けた大蔵家一同と時田の攻防。
危機に直面した大蔵家は一致団結。
一方時田にとっては城だけでなく、ミラクル社、そして亡き社長に対する思いも含んだ戦いだった。
大蔵家は「母親十か条」をやり遂げてついに遺産をみつける。
しかし、彼らは時田にその遺産と引き換えに城を残してくれるように頼む。
結局、城は取り壊されずにすみ、兄弟達もそれぞれ旅立ち、城には千里一人残る・・・
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てなお話でした。
冒頭からどんなハリー・ポッター、と思うような絵が続きましたが、収まるところに収まった感じです。少しヤケクソ気味な印象はありましたが(汗)。
あー、「からくり城と七人の勇者」と中盤の流れ、特に4回(三男誘拐エピ)とは違和感を感じました。一貫性がないというか、違うお話のような(苦笑)。
国土の正体と、腕相撲の勝負に再度敗れた井上さんのその後が気になりましたが、ま、こんなところでしょう(我慢)。
三男の「24回目」がラブコメらしいフリで気が利いてました。
終わってみれば、大蔵兄弟と時田が大蔵新造に認めて欲しくて右往左往したお話でした。
なんじゃこりゃ、と思った人もいたでしょうが(恐らく真面目な視聴者ほどそう感じたのでは?)、自分は過去の記憶をぼかしつつ(爆)鑑賞していたのでほのぼのしました。
とにかく明るいお話で良かったです。
はい、ここから毒入ります。.
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面白かったのですけど、こういうパターンのコメディーを「面白い」と言うと作り手側の勘違いが続きそうなので、感じたことは書いておこうと思います。←上から目線ですみません。
とりあえず、もったいないドラマだな、と。
コメディーが好きだからなおのこと。
なお、ストーリーがぶっ飛んでいるのは受け入れ済みです。
そのぶっ飛んだ設定そのものは面白いし、伏線も張ってある。
しかしその伏線の張り方が雑で生かされておらず、回収の仕方が唐突。
何故唐突に感じるかというと、コネタの伏線が多すぎて細かすぎ、ミス・リードのつもりなのか、どの伏線も同じタッチで描かれているため、自分のようなぼんやりな視聴者には話そのものが印象に残らないのです。
回収されたかどうかさえ気にならない伏線って、あまり意味がないように思います。
でも、その印象に残らない伏線がストーリー上意味がないかというと、うまく使えばお話に深みが増したであろうと思われるもったいないものが多いのです。
例えば次男への巻物の内容とか。
実父が出所したとか、そういったことが書かれてあったのだと思いますが、気にはなるけど、といった程度で、後に1回分以上費やすほどの重みを含むシーンとして記憶には残らない。演技ではありません。あくまで撮り方及び編集の仕方です。
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それから、最初に千里が渡された息子たちに関する「ガイドブック」があまり生かされていない。(え、そんなのあったけ、と思った人もいるはず。)
さらに、そこに長男が資格マニアであることが載っていることは途中でわかったというか、それまで印象に残っていないし。逆にこの設定、一見おいしそうなんだけど、なくてもなんの支障はないと思います。
こういうコネタに割く時間があるなら、息子たちぞれぞれのバックボーンを描くことに割いて欲しかったです。
例えば、四男の妹が描かれなかったのは時間的にも仕方がないとしても、五男の両親のエピソードがここまで影が薄いと、次男が五男を思いやる気持ちが生きてこないように感じました。
また、ファンタジーで締めくくるのなら、どんなシビアな話でもファンタジックに料理してしていればすごく面白くなったと思うのですけど。←時間やお金の面を含めて非常に難しいと思いますが。
後、ラブコメの要素を入れるなら、いや、このキャストで入らないわけはないのですが(苦笑)、唐突で事故的なキスシーンの前にミス・リードでいいので、思わせぶりなお洒落な絵、もしくはセリフがあればもっとドキドキしたと思うのです。
うーん、いずれも絵は少なくても、気の利いたセリフひとつあれば表現できると思うのです。
あ、最後にありましたけど。
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「おもしろい」(と、製作者が考えた)シーンがほとんど同じ強さで描かれているので、落差が生じず、面白さが伝わらない。
屋敷のリビングでのシーンが面白く感じたのは、舞台的であまり絵に凝っておらず、キャストのみなさんの息とか間で緩急がついているためだと思います。
もったいないといえば一番もったないないのはキャスティング。
六男を除いて(爆)、安定した力量の俳優さん及び若手の伸び盛りの俳優さんを揃えていたのに。
結局「井上さん」も生かしきれてなかったなぁ・・・
2話目の自動販売機前にしゃがみこむ次男、三男のシーンや、7話、六男の母親探しでの兄弟達の想いを描いたシーンなど心に残るものもあったのですが。
あーもったいないドラマでした。
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時田は最後の最後で意外と真面目な(笑)コンプレックスを持った人物として描かれていました。
山本さんはこういう役が似合うと思いました。
いや、一応山本ウォッチャーなので(^^);;
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