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2009年5月 9日 (土)

ブーリン家の姉妹

2008年公開
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時は16世紀イングランド。20年にわたる結婚で皇女メアリーしかもうけることが出来なかったヘンリー8世(エリック・バナ)は、男子の世継ぎを産むための愛人を探していた。
一族の富と権力を高めるため、新興貴族のブーリン卿は自慢の娘アン(ナタリー・ポートマン)を差し出す。しかし、王が見初めたのは清純で心優しい妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。王の寵愛を射止めるのは2人のどちらなのか…。
断頭台の露と消えた悲劇の王妃アンと、知られざる妹メアリー。ブーリン家の2人の姉妹の間で繰り広げられた熾烈で華麗なバトルに隠された愛の真実とは? いま明かされる、エリザベス1世誕生の秘密がここにある!(amazon公式より)

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以下、余談の方が多い、思いっきり辛口な感想です。暇な方のみご覧ください。
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多少とも英国史をかじった人ならつっこみ満載な映画です。

ストーリーはまぁ、原作もあるようですし。

アン・ブーリンのキャラ設定についてはブーリン家が成り上がりなためもあってか、生年月日も含めてはっきりしない部分が多い、ということですので、置いときます。

ただし、母方の家系は現存する有名な大貴族ノーフォーク公家、ハワード一族です。
映画では分かりにくいですが、陰謀家として描かれているアンの叔父がトマス・ハワード三世です。
ちなみに孫の四世はエリザベス一世の御世の人。

どちらも、16世紀の英国史劇には必ず登場する、日本史だと語弊を恐れずにいうと、明智光秀クラスの有名人でです。

トマス叔父さんは単なる陰謀家ではありません。
映画ではなんだか大奥の取締役みたく見えましたが。

一方のヘンリー8世も単なる女らたしの王様ではありません。
英国から教会の支配を排除し、絶対王政を築いた革命児です。

そもそもこの時代の貴族たちは王様に従順だったわけではないのです。
王様は自分の懐を肥やすために、隙あらば貴族たちから土地を奪おうとしていましたから。
しかもその土地は王様から拝領したものではありません。
その昔、自らの力で占領した土地です。
それを難癖つけて奪おうとするなんて。頭にくる、というものです。

強欲な王様に対抗するために、貴族たちは陰謀をめぐらす一方、ローマ教会に保護を求めました。
ローマ教会は「修道院」という名の植民地を英国内のみならず、西欧諸国に持っており、そこを拠点に結構好き勝手やっていました。

王様にとっては自分の国の中に自分の命令に従わない、そこで採れる作物も手に入らない土地がある、という、なんとも目障りな存在です。

アンがローマ教会に逆らおうと提案するシーンで、叔父さんは怖ーい顔をしてました。
アンがそう提案したのは、教会に離婚を認めてもらえなかったからですが、ヘンリー8世はアンの言葉にノったふりを装って教会に喧嘩をふっかけた挙句、破門されてしまいました。

それで恐れ入るかと思いきや、ヘンリーはこれ幸いと、ついに堂々と英国中の教会の土地や財産を手に入れ、大金持ちになりました。
ますます王様の力が強まったのです。

そりゃ叔父さんも怖い顔になります。

映画より少し先の話になりますが、ハワード一族は決して新教徒にはもちろん、国教徒にも改宗しませんでした。王よりローマ教会に忠誠を誓ったのです。
そのため様々な迫害を受け続けることになりますし、しばらく武力や外交力などを駆使して抵抗もしました。

そういう宗教的な、もしくは経済的な背景もほとんど描かれていない映画です。
ですからスケール感がゼロです。
著名な側近を誰一人きちんと登場させていないのだから当然といえば当然ですけれども。

英米人ならそういったことは基礎知識なのでわざわざ描かなくてもいい、ということなのでしょうか。

それならそれでいいのですが、普通のドラマとして見ても人物描写にも映像にも奥行きがない。スカーレット・ヨハンソンが多少癒し系な雰囲気を漂わせているのが救いでした。

一番残念だったのが英国を舞台にした映画の楽しみである風景にCGを多用していたことです。

ということで、「ヘンリー8世」という名のいけ好かない権力者と、上昇志向が高くて同性には絶対に嫌われるタイプの「アン・ブーリン」という名の小娘の間に取り交わされる命を賭けた、「愛情」ではなくて「駆け引き」を描いた映画です。

あれ、でもこう書くと清張っぽくって面白そう?(苦笑)

せめて映像に力があれば・・・
歴史モノ映画の悪い部分が目立った映画にしか思えませんでした。ごめんなさい。

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なお、この時代を描いた作品では「ブリティッシュ・キングダムシリーズ」に収められている「キング・オブ・ファイヤー」(何ともひどい邦題です。原題は「ヘンリー8世」。シェークスピアの作品とかぶるためなのか。それにしてもひどい。)があります。
やはり恋愛中心ですが、ミニ・テレビシリーズで長尺なため、ヘンリー8世の立場も分かりやすいし、アンにも共感できる余地があります。映像も荒々しくて迫力がありました。

アンの娘、エリザベス1世を描いたものではケイト・ブランシェット主演の2作品が有名ですが、「ヘンリー8世」と同じくミニ・テレビシリーズとして作られたヘレン・ミレン演じる「エリザベス1世」が史実に忠実、という意味で、見ごたえがありました。

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